早稲田大学 教育学部合格 女子
流儀 其の十六 11,12月編
この時期、日本史学習に関してプレッシャーや不安に感じたこと
一学期の復習と二学期の復習の並行が上手くいかず、みんなどうやってるのか不思議に思いました。みんなはきっと上手くいってるんだろうな、器用だなと。でも私もやるしかないので、毎日コツコツ復習していました。
二学期の範囲は復習の時間が限られているので、短期間に何度も復習しました。一方で一学期の範囲の語句を忘れ始めていたので、そちらも手が抜けませんでした。理想のペースは掲げながらも、ノルマが達成できる日は少なかったように思います。この時期も過去問は全くしていませんでした。兎にも角にもサクナビでした。
この時期には日本史学習ではどのようなことを行なっていたか
江戸時代で言うと、一学期の復習である初期外交と、二学期の範囲である後期外交の部分の復習に力を入れていました。私は清書としてサクナビをA4のノートに書き写していたので、一学期と二学期の復習を並行してやるのは便利でした。三大改革は手薄になってしまい後々慌てて復習した記憶があります。
明治時代に突入すると、特に気合を入れて復習しました。というのも、二学期は学習のボリュームの割に復習をする時間が限られているので、早く定着させた者勝ちだと思っていたからです。
二学期の復習に手いっぱいで、11月になると夏期講習の復習をほとんどしていませんでした。ただし、サクナビと関連付けていつでも見られるようにセットで持ち歩いていました。あとは、『日本史の戦場 正誤問題の克服』だけはたまに解き直すようにしていました。
挙げればきりがありませんが、改善すべきだったことは大きく2点あります。まずは、ここまで来ても文化史に十分な学習時間を割かなかったことです。次に、史料問題の学習が不十分だったことです。後になってから、この二つにはかなりの時間を費やさねばなりませんでした。センター試験では文化史絡みの問題を落としました。私はそこでやっと文化史の重要性に気がつきました。土屋先生の言うとおり、文化史はやっておいた方が良いです。失敗したと思っています。
冬期講習での受講講座は何を申し込んだか。また、その講座を選んだ理由と受講後の感想
『日本史の戦場 近現代政治・経済・外交テーマ史』、『日本史の戦場 正誤問題の克服』、『早大日本史予想問題演習』を受講しました。
冬期講習の時期は既に試験を目前としているため、自習の時間を多く取ろうと受講講座の数を少なくする人が多いようでした。一方で私は英語・国語・日本史でトータルすると、夏期講習時よりも受講数が多くなってしまいました。試験まで残り僅か、復習の時間も考慮しなければなりません。本音を言えば、私も同様の理由からあまり多くの講座は取りたくありませんでした。しかし、冬期講習の期間は集中して自分の弱点をつぶすことができる最後の時期だと考え、取りたい講座はすべて取ることにしました。
『日本史の戦場 近現代政治・経済・外交テーマ史』、『日本史の戦場 正誤問題の克服』は、夏期講習で受講した目になったので引き続き選択しました。
『日本史の戦場 近現代政治・経済・外交テーマ史』は、レギュラー授業のサクナビと対応させて学習することで良い復習になります。文化史の苦手な人はこの時期に復習も兼ねて土屋先生の講座を受講したほうがいいでしょう。
『日本史の戦場 正誤問題の克服』は、正誤問題を解答しなければならない人は受講した方が良いと思います。正誤問題が苦手な私が、センター日本史の得点が9割に達したのはこの講座のおかげだと思っています。正誤問題でみるべきポイントを繰り返し教えてくださるので、問題に臨んだ時の着眼点が変わりました。初見の問題も、「ただなんとなくこれっぽいからこれが答えだ」などという曖昧な方法ではなく、根拠を持って解答できるような手順を習うことができました。
私は第一志望が早稲田大学だったので、『早大日本史予想問題演習』を受講しました。この講座はとにかく予習が大変だった記憶があります。おそらく当時日本史の実力が十分に備わっていない私に問題があったのでしょう(苦笑)。しかし、懸命に取り組んだ問題は特に印象に残りました。直前期に焦って何を勉強してよいか分からなくなった時は、とりあえず予想問題を復習して自分を落ち着かせました。先生の予想問題は当たります。本番、感動してください。
サクナビ学習でやや不便に感じたこと。それを解消するために自分で工夫をしたこと
板書をどうやってサクナビと共存させるか、これは最後まで悩みました。大きめのポストイットを張ったり、板書した紙を折りたたんで貼ってみたり…。貼ったは良いがそのポストイットでサクナビの語句が隠れて邪魔だったりして、苦戦しました。でも結局のところ、板書も目に入った回数が多ければそれだけ記憶に残るので、悪戦苦闘したのも良かったかなと思っています。いまだにどうしたら綺麗なノートになるのかよく分かりません。そうしたことを考えながら勉強していく過程も学力向上に役立っていたのかもしれません。
模試の成績はどうであったか。その成績は以前に比べあがっていたか
模試の成績は平行線でした。相変わらず正誤問題が苦手で、思うように得点できませんでした。とにかく間違えたところの復習に努めました。復習時には周辺の知識も覚えなおすようにしました。
日本史に関する流言飛語について
平城京遷都は出る!という話はよく耳にしました。奈良時代は特に念入りに勉強しました。一時期、せんとくんの顔が離れなくなりました。
受験生への応援メッセージ
皆さんそれぞれ、ルーティンができていることかと思います。それは強みです。自分の決まった集中できるコンディションで、勉強に臨んでください。
そして、せっかくですから、授業を楽しんでください。どんなに面白い先生の授業も、来年には聞けません。みなさんは、来年には大学生なんですから!
自習室で疲れた時は、私は温かいお茶を自販機で買って飲んでいました。ほっと一息も必要ですよ。おすすめはほうじ茶です。安心します。