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早稲田大学 教育学部合格 女子
流儀 其の十六 9,10月編

夏に日本史を学習した反動やその克服法

私の場合は、二学期はいい意味で「仕切り直し!」と思えました。大きな要因として、一学期は確立していなかったサクナビの清書方法が固まったからでしょう。授業を受けた後できるだけ早い段階で清書・復習を行うように心がけました。溜めておくとロクなことになりません。せっかく受けた講義の内容も風化していってしまいます。私は「次回の授業までに何周する」などといった具体的な目標は設けませんでした。ただ、一学期を反省して得たものを活かそうと思っていました。そういった意味では、他の教科よりももしかすると気合いが入っていたかもしれません。

相変わらず他の受験生のことは気にしていませんでした。私は他の人と競って上手くいくタイプでもなかったので、とにかくマイペースに勉強できる環境を保つことに気を付けました。この時点では、まだ自分の学習に対して焦りを感じることはありませんでした。むしろ、夏に出会えた復習方法を実践したくて仕方がなく、希望すら抱いていたように思います。

1学期までの復習は終わっていたか

サクナビの復習を進めていましたが、あれだけ土屋先生に言われ続けていたにもかかわらず文化史だけは全く手をつけていませんでした。文化史は早めにやっておくべきです。政治史と合わせてその都度学習することをお勧めします。文化史は重要です。やらなくてもなんとかなる、なんてことはありません!いつかはやらなければならないのです!文化史を後回しにして失敗したと思っています。早めにやった方が絶対良いです!繰り返し学習する時間が取れればそれだけ定着度も高くなるはずです。文化史を学習しなければ、文化史を重視して出題をする大学や学部では歯が立ちません。

それだけではありません。文化史は政治史と絡めて出題されたり、正誤問題として出題されることもあります。自分がセンター試験で不正解だった問題を見返すと、文化史と絡めた出題でした。しつこいようですが、ぜひ文化史に着手してください。

一学期の分野だと、室町時代の騒乱が苦手でした。これはなかなか覚えられませんでした。覚えられないので後回しにしていました。室町時代は史料問題も良く出題されます。今思えば後回しにするにはもったいない箇所です。私は苦手な分野が出題されると、「ここ苦手なところだ!」という認識だけはできました。そんなの、悔しいです。少し知識をつけるだけですぐ解けるようになっただろうと思います。

夏期講習の復習は十分に行えていませんでした。一学期・夏期講習の復習と並行して二学期の復習も行わなければならない状況にあるのに、しっかりとしたノルマを決めなかったのが良くなかったのかもしれません。二学期への負担を軽くするためにも、一学期・夏期講習の復習は8月中に目処をつけておくべきでした。

夏期講習の復習と問題演習の是非

どれくらいのペースでやっていたのかは記憶が定かではありませんが、夏期講習の講座である正誤問題の克服の復習は行っていました。この講座を受けて正誤問題のコツが少しつかめたように感じたため、その感覚を失ってしまいたくなくて復習に必死でした。本番に先生はいません。教えていただいたことを自分のものにできなければ意味がないので、授業の記憶を思い起こしながら取り組みました。

もしかすると、夏を過ぎると過去問に着手する受験生が多いのかもしれませんが、私は全く過去問を解いていませんでした。正しくは、1年分解いて、それ以降は解くのをやめました。夏期講習やサクナビの復習すら満足にできなかった私が過去問に手を出せる道理がないことに気がついたからです。

2学期の学習と1学期の学習の兼ね合い

時間を決めて取り組んでいたわけではないので、具体的な数字は分かりませんが、一学期の範囲がバランスよく進むように約2~3ページ毎、二学期は今週習った部分の復習、といったペースで毎日行っていました。時折テーマ史も挟みつつ、正誤問題の復習も行っていました。しかし、明らかに教科間の学習時間のバランスは悪かったです。

近現代の学習について

政党の推移に戸惑いました。これはもう覚えるしかありませんでした。何度も目に触れさせました。近現代の学習は、講義の最後の方になるにつれ復習する時間も十分に取れないだろうと思い、習った箇所を記憶に早めに定着させるよう心がけました。必然的に日本史に費やす時間が増えました。

経済史は先生が繰り返し説明してくださるので、分かりやすかったです。しかし、サクナビでもしっかりスペースが取られていることから重要なようでしたし、放っておくとまた分からなくなりそうだったので授業が終わるとすぐ丁寧に復習をしたのを覚えています。

この時期にサクナビ学習で役立ったこと

まだこの時期には私の中での劇的な変化はなかったと思います。強いて言うならば、サクナビの清書方法の確立で日本史学習に意欲的になった点です。

しかし、本当の意味で日本史に対する意識が変わるのはもう少し後のことでした。私はエンジンがかかるのが遅かったです。なので、反面教師として読んでいただければ幸いです。

夏場から始めたことにもうひとつ、大きめのポストイットにその日のノルマを箇条書きにして机に貼っていました。ノルマを達成するごとに項目をペンで消しました。大したことではありませんが、目の前に貼られた目標が一つずつ達成されていくのをみると最後の目標まで頑張ろうという気になれました。

模試の成績

偏差値の推移は、7月56.3、8月60.9、9月60.1と偏差値が60台に乗るようになってきました。しかし、得点率は6割程度で夏前と変わりませんでした。近現代の出題も増え、範囲が広くなったことが原因だと思います。

一番得意な国語とは常に偏差値10の開きがあり、日本史が足を引っ張っている感覚がありました。もう一度出題された際には正解できるように、模試の後は復習に努めました。

他の受験生のこの時期の文化史の学習

本当に申し訳ないくらい他の受験生のことを気にしていなかったもので分かりません…。

他の受験生は日本史学習をどのように進めていたか

聞いてみると、語呂合わせを作ったりして何とか自力で暗記していたようでした。

センター試験を受験するつもりであったか

センター試験は受験するつもりでした。一般受験の前にセンター利用で私大に合格したい気持ちもありましたし、また、3~4科目利用で受験できる公立大学も視野に入れていました。とにかく選択肢は広い方が良いと思ったのです。センター試験に関する知識ですが、代ゼミの先生から教えていただいたこと以外は特にありませんでした。


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