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早稲田大学 法学部合格 現役女子
流儀 其の十五 11,12月編

この時期、日本史学習に関してプレッシャーや不安に感じたこと

学校の友達と日本史の話をしてまったく知らない語句が出てきたり、ノートに見たことのない語句があって焦っていました。特に細かい人名や文化史ではそのようなことが多くありました。

また、過去問をまとめた問題集を使っていたため、難問に触れる機会が増えて、わからないことをまとめていたノートにどこまでをまとめるか悩んでいました。でも土屋先生に余計なものを覚えるなと言われていたのと、難問すべてを網羅していたらきりがなさすぎるので、サクナビと関連させることができるものと少ないですが何度も見かけるものだけ書き留めていました。

しかし、そのような語句は結局入試には全く出題されず、むしろその語句を覚えていてもできない問題にでくわしました。今思えば、あのとき知らなくてもいい語句を無理をして覚えず、切り捨てることができたので本番であせらず解答できたのではないかと思います。

この時期には日本史学習ではどのようなことを行なっていたか

1学期までの復習は文化史も含めて終わっていました。12周はしていたと思います。

しかし、相変わらず江戸時代の改革あたりが苦手で、模試や赤本でその範囲が出ると正答率が下がってしまっていました。史料と合わせて力を入れて勉強していましたが、試験本番ぎりぎりまで苦手で苦労しました。また、現代史は覚えるだけでなく理解の部分も多くあるので、その分復習に時間がかかったように思います。文化史の復習は意識して進めていたので、特に問題ありませんでした。

正直、この時期は2学期の復習に追われて夏期の復習は疎かになっていました。したとしても、目を通す程度になってしまっていたのが実情でした。

冬期講習での受講講座は何を申し込んだか。また、その講座を選んだ理由と受講後の感想

冬期講習では、『日本史の戦場 近現代政治・経済・外交テーマ史』『日本史の戦場 文化史の総整理』『早大日本史予想問題演習』をとりました。

『日本史の戦場 近現代政治・経済・外交テーマ史』は夏期もとっていて、本当にとってよかったと思った講座のひとつだったので冬期も迷わずとりました。実際、苦手だった政党史や、近隣国ごとの外交史などを扱ってくださり、また全体としては今までばらばらに学習してきたものが一貫してテーマ史という形で整理されており、理解が深まりました。

『日本史の戦場 文化史の総整理』は、夏期に文化史の講座をとればよかったという後悔をもとにとりました。政治・経済・外交テーマ史との関連も深かったです。特に教育史や私の第一志望で頻出の神道史は普段の授業から発展した内容になっていました。

早大日本史予想問題演習はやはりテキスト自体が難易度の高いものだったので、当然正答率も低かったのですが、授業の録音を聴きつつ、先生が授業中言っていたことに沿って何度も何度も復習しました。授業中に言ってくださる学部ごとの特徴や傾向がとても参考になりました。今でもテキストはとってあります(笑)

サクナビ学習でやや不便に感じたこと。それを解消するために自分で工夫をしたこと

私はサクナビの語句を緑のペンで消し、赤シートで隠すやり方で覚えていたのですが、このやり方には2つ問題がありました。 まず一つには、緑のペンがだんだん薄くなって、赤シートをかぶせても透けてしまうということ。これは、緑のペンを上から塗ることで見落としていた語句ももう一度見直すことができるし、と思って薄くなるたびに何度も塗りなおしていました。

次に、鉛筆の上から緑のペンを塗ると、赤シートをかぶせても消えないということ。これは、鉛筆ではなく黒ペンでメモすることで解決していました。

あとは、サクナビの裏に図などをメモすると、サクナビをノートに貼るやり方でやっていた私は結局どこかに書きうつしてノートに貼らなければいけなかったので、途中から白い紙を授業に持っていき、裏に書く図などをその紙に書いて後に切り、ノートの余白に貼るようにしていました。ささいなことですが少しでも時間を短縮するため、有効だったと思います。

模試の成績はどうであったか。その成績は以前に比べあがっていたか

10月の全国総合模試(代ゼミ)、11月の早大プレ(代ゼミ)、早慶オープン(河合)では成績を上げることができました。この中では、特に早大プレの古代の政治・社会というテーマでの失点が大きかったです。もともと古代が得意でなかったことに加え、2学期になり近現代に重点をおきすぎ、古代の学習を疎かにしていたことが原因だったので、古代の復習を他の時代より多めに繰り返すようにすることと、史料と関連付けて覚えることを徹底しました。

日本史に関する流言飛語について

2010年が韓国併合から100年ということで、韓国併合のテーマが注目されていると聞きました。

受験生への応援メッセージ

もう遊べる時間はありませんが、もし努力するなら、思っている以上に時間はまだまだあります。むしろこれからが長いです。時間がないということを言い訳にして苦手な分野から目をそらすのが一番遠回りなので、自分の弱点と向き合いましょう。

私は高校でお世話になっていた先生に、「つらいのはあと何十日、つらくないのはそのあと何千日」と言われて、絶対に後悔のないように勉強しようと思いました。
今までやってきたことに忠実に、新しいことをしようとせずにあと少し頑張ってください。


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