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早稲田大学 法学部合格 現役女子
流儀 其の十五 9,10月編

夏に日本史を学習した反動やその克服法

私は現役なので、学校が始まって夏休みのようには勉強時間がとれなくなり、その結果、日本史に割ける時間も減ってしまいました。周りの皆と夏休みどんな勉強をしていたのか等を話して焦ることも度々ありました。

でもモチベーションが下がってしまったときも、最低限毎日やると決めたこと(たとえば日本史は見開き最低2ページは復習する)は必ず守っていました。正直、この時期は学校行事などのペースに振り回されてしまっていたのですが、最低限の勉強のベースは守っていたことで成績を下げずに保てたのだと思います。また自分の中でも、せめて成績を保とうという気持ちで学習していました。

1学期までの復習は終わっていたか

文化史を含めて、1学期までの復習は夏休みで一通り終え、10月末には8周はしていました。

私は鎌倉時代や室町時代、他の多くの受験生と同じように文化史が苦手だったため、他の時代をやっているときも、苦手箇所に戻って、他の箇所よりも多く繰り返すようにしていました。また、流れが自分の中でうまく説明できなくなった箇所(私の場合は江戸時代)は授業の録音を聴きながらサクナビを見直して、納得しながら学習を進められるよう工夫していました。

夏期講習の復習と問題演習の是非

夏期講習講座の復習には実はあまり手が回っていませんでした。夏期の間に一通りは復習し、講習テキストの後ろについている問題を解くことはしましたが、一度復習しただけでは内容は頭に入るはずがありません。実際にきちんと復習したのは9月~10月でした。8月中に復習できたのはよかったですが、繰り返しまで手が回ればその後の学習がもっと楽になったと思います。

問題演習に関しては、夏の終わりごろから、入試問題を抜粋した問題集を使っていました。問題集を選ぶ際には、土屋先生のおっしゃっていた、
 1 問題が多く載っていること
 2 解説はそれほど多くは必要ない(授業での学習を応用すればよいため)
 3 時代別・テーマ別の問題があるとよい

という点に気をつけました。

問題集は効果的だったと思います。実際の問題を解くことで、インプットの学習だけでは気づくことのできなかった苦手分野に気づけたからです。しかし、あまり力は入れすぎず、あくまでもサクナビの復習をメインに進めていました。問題集の答えを覚えてしまうことが学習のメインになってしまわないようにするためです。

2学期の学習と1学期の学習の兼ね合い

苦手な時代・テーマには多く時間をかけていたりしていましたが、1学期の復習に1時間、文化史または夏期講習の復習に1時間、2学期の復習に1時間くらいでした。

私は通年の『日本史の戦場 近現代特別講義』を1学期から受講していたため、明治以降の復習に格別には時間をかけずにすみました。この講座はコンプリート日本史と近現代の分野でかぶることが多くありますが、7月までに昭和時代の第2次世界大戦まで終わらせることができるので、9月以降のコンプリート日本史の授業をかなり余裕をもって受けることができるのです。

近現代の学習について

1学期に日本史の戦場を受けていたため、2学期でのとまどいはありませんでした。しかし、依然として政党名が覚えにくいということと経済の仕組みの理解が課題でした。

結局、この課題は冬期直前講習で日本史の戦場の政治・経済・外交のテーマ史を受講して、何度も繰り返して復習したことで克服しました。
せっかく1学期から近現代史の学習をしていたので、経済の仕組みの理解をもっと早いうちに深めておければよかったと思います。

この時期にサクナビ学習で役立ったこと

夏休みにひたすらサクナビや史料集を繰り返すという一見単純な勉強をしていただけで、模試での偏差値が上がりましたし自分の実感としても夏前より断然覚えられていると感じていました。私は他の人より日本史に時間をかけているように思っていましたが、英国の成績も上がったので、他の人より時間をかけているとしても自分にはちょうどいい割合なのだと少し自信を持つことができました。

学習の成果が出たという経験は、秋以降のだんだん焦り始める時期においても、勉強すれば結果はついてくると信じて勉強する原動力になりました。

模試の成績

9月末にあったセンター模試では偏差値が59程度と、かなり成績が下がってしまいました。
学校が始まったことで勉強時間が減ったこと、センター試験の日本史の特徴である正誤問題に苦戦したことと、江戸時代の未習部分が出題されたことが原因だと思います。

8月末の模試が良かった分、ショックでしたが、自分に足りない部分が見えてよかったのだと思い直して、モチベーションを上げる原動力になりました。

他の受験生のこの時期の文化史の学習

私の周りではあまり文化史を勉強している人は見かけませんでした。
また、勉強している子も仏像の写真等をノートに貼ってきれいにノートを作ることにこだわってしまっているようでした。

他の受験生は日本史学習をどのように進めていたか

とりあえず山川の教科書・用語集を読み、語句を抜き出して書くというやり方で学習していました。一問一答をひたすらやったり、日本史は配点が低いからといってあまり勉強せず、英語や国語でカバーしようとする人もいました。

センター試験を受験するつもりであったか

センター試験は受験すると決めていましたし、センター利用での私大出願も考えていました。学校ではまったく詳細について説明はなかったので、代ゼミの進学相談室で教わりました。


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