早稲田大学 文学部合格 男子
流儀 其の十三 5,6月編
サクナビの効率性と受験勉強への影響
サクナビってここがすごい!
Ⅰ 見開きでその時代を網羅できる
教科書やその他の学習参考書との違い…それは見開き1ページに凝縮された情報量の多さである。教科書では流れ重視であり、読む文字数も多い。しかし、サクナビならば最小限の文字数で最大限の効果を発揮できるのである。また、サクナビはただ単に重要事項を並べ立てたプリントとは違う。過去問に裏づけされたテーマ、単元ごとにまとめ型が違うのである。
Ⅱ ヴィジュアルで効率UP
系図や日本地図を駆使することによって、文字だけではなくヴィジュアルで知識を体系的に暗記していけるのはサクナビの強みであろう。「房戸・郷戸」の説明のわかりやすさに感嘆したことを覚えている。さらに私は文化史のページに仏像や絵画の写真をコピーして貼ることでいちいち資料集を見る時間を短縮する工夫をしてみた。
Ⅲ 語句と語句のリンク性
サクナビは先生が言うページ数を関連させる語句の近くに書き込むことによって、語句と語句を時代を越えてリンクすることができる。語句どうしをを何度も何度もリンクを使って見直すことで知識の定着を図ることができる。さらに、土屋先生の史料集(『眠れぬ夜の土屋の日本史 史料と解説』)を使うことによってさらに効率的に知識を定着できる。私は史料集のページはペンの色を変えてよりわかりやすく書き込んでいた。
Ⅳ 時代順並び替え問題への強み
私は現役時代、時代順の並び替え問題は苦手にしていた。教科書中心の勉強では膨大な量を読み込むことになり、うまく整理するのは困難だった。しかし、サクナビならばまとめられているおかげで、時代の流れは一目瞭然である。文字数も最小限なので覚えやすいということもあるだろう。
Ⅴ テーマ史の強み
サクナビはテーマ史でまとまった部分もある。これによって時代別の学習を進めながらもテーマ史を意識することができる。特に講習ではテーマ史中心の学習となる。講習のテーマ史は過去問に裏づけされた本番で出るテーマ史である。テーマ史で縦の流れを抑えることで知識を網目状にすることができるのである。
私はサクナビ以外の参考書をやることはなかったが、正確にはサクナビを完璧にしようとすれば他の参考書をやる時間などあるはずないのである。事実、この時期に何度も何度も史料を見直せといっていた先生のお言葉を無視し、後回しにしていた私は地獄を見ることになるのであった。
サクナビ学習の効率性以外に感じたこと
サクナビのすごいところで既にまとめてしまっているのでここでは土屋先生の史料集についてコメントしたいと思う。
土屋先生の史料集(『眠れぬ夜の土屋の日本史 史料と解説』)は先生の洗脳を受けて(笑)早めに買っておくことをお勧めする。
この史料集は入試で必要とされる史料の量が豊富で、何よりサクナビとのリンク性が高いので学習効果、効率からみても最良である。
逆に言えばこの史料集さえあれば他には参考書は必要ないということである。サクナビと土屋先生の史料集で受験日本史は網羅されたといっても過言ではない。
受験勉強でスランプがあったか。そのスランプをどう乗り越えていったか
スランプ…今思い出すと、際立って勉強が嫌になったり、やる気をなくしたという記憶はない。しかし、帰りの電車の中、やる気をだして単語帳やサクナビを開くも…気づくと自分が降りる駅だった…なんてことは何度もあった。残ったのは、よだれの痕だけである(笑)眠たいときにしっかり寝る。都合のいい考えだが、寝たいときは寝たほうがいいのは言うまでもない。いやいや勉強しても効率が下がり、やったつもりの自己満足に終わることが多いからである。
日本史の成績はどう推移したか
模試は代ゼミ模試中心で、マーク式では7割~。記述式では偏差値65~。
得点率や偏差値以上に、こんな風にでることもあるのか、このテーマは勉強してなかったなぁ。などといった自分の勉強を見つめなおす機会と考えていた。模試は受けた日か翌日に自習室で復習することにしていた。その時にはサクナビも一緒に開いておくこと!
実際、出来なかった問題はサクナビに書き込まれていたことがほとんどで、勉強が足りないなぁと実感したものだった。
受験と親
親は私に勉強のことは任せてくれたこともあり、細かい内容について話した記憶はないが…土屋先生をはじめ「良い先生に巡り逢えたとので良かった。」といったことは話したことがあったことを覚えている。
他の受験生の勉強法
依然、教科書(山川)を読み込んでいた。ぼろぼろになり、哀愁すら漂う教科書にはびっちりとラインマーカーの痕。何が重要なのか何が重要でないのか…彼はわかっているのだろうか…。その効率という観点からすると、次元の住人である彼を見る度に、昔その住人であった私は複雑な気持ちだったものだ。
マイブーム
高校時代『帰宅部』というかなりハードな部活動にこれまた熱心に取り組んだ結果、負の肉体改造に成功し、大学に通う前に病院に通うようになってしまう恐怖に襲われ、家からものすごく近かったこともあり、スポーツジムに4月から通い始めた。代ゼミを9時に出発し、家には10時ちょっと前につく。すると私は荷物を持ってジムに向かうのである。まるでサラリーマンのようだが、れっきとした予備校生である。
ウェイトトレーニングと水泳をあわせて約1時間、私は1年間ほぼ毎日休むことなくこなしていた。センター試験の前日に行ったほどである(笑)今思い返せば、いい意味で全く自分の生活のリズムを崩さなかったことは良かったのだろうと思う。特に浪人生となると運動する機会は皆無である。私はやりすぎだったと思うが、家の周りをジョギングしたり散歩したり、少しでも運動する時間をとることをお勧めする。現役生ならば、体育の授業は思いっきり運動すること。私がスランプというスランプに陥らなかったのは、運動をして脳をリフレッシュしていたからだと思う…そう思いたい…。