早稲田大学 法学部合格 女子
流儀 其の十二 9,10月編
夏に日本史を学習した反動やその克服法
9,10月は国語の夏期講習の復習や通常授業の予習、そしてフランス語の勉強が大変だったので、日本史の学習が疎かになってしまいました。しかし、江戸後期や明治時代にも苦手な箇所があったので、なるべく日本史の勉強時間を削らないようにしなくてはならないと思い、一日にここからここまでを勉強する、とあらかじめ決めるようにして勉強時間を確保しました。決めておくと絶対に終わらせようという気になります。
また、それまで私は行き帰りの電車の中ではいつもぼーっとしていたのですが、これも貴重な時間だと考えサクナビや土屋先生の『眠れぬ夜の土屋の日本史 史料と解説』を見るようにしました。
1学期までの復習は終わっていたか
1学期の復習は9月にやっと一通り終わったという感じでした。10月上旬頃から復習の繰り返しをはじめようとしたのですが、そのときは「一通り復習できたから良いや」という甘い考えから、あまり進めることができませんでした。本格的に繰り返して復習したのは10月下旬からだったと思います。
1学期の範囲で苦手だったのは平安時代でした。どの天皇のときに誰が摂政や関白をつとめていたかが曖昧なままで、また藤原氏の系図もうろ覚えの状態でした。このときはとにかく書いて覚えました。
夏期講習の復習と問題演習の是非
夏期講習の復習は文化史を中心にやっていました。1学期の文化史を含んだ復習は9月に終わりましたが、文化史にはまだ不安が残っていたので、図版を見ながら覚えにくい仏像や絵画をもう一度勉強していきました。けれどもこの時期はそれだけで手一杯になってしまい、他の講座の復習はあまりできませんでした。今考えると、文化史よりもさらに苦手だった正誤問題の復習もこの時期にやっておくべきだったと思います。私は11、12月にようやく復習したり解き直したりしましたが、正誤問題を解くにはコツがあるので、やはり記憶が新しいうちに復習しておくにこしたことはありません。
それとちょうどこの頃から赤本を解き始めました。と言ってもはじめから早稲田や上智の赤本を解こうとすると正誤や初見史料など、形式対策ができていない状態ではでまったくできなくて気持ちが萎えるだけなので、志望順位の低い大学から解いていくことにしました。それでも基本的な史料問題で解けないことがありました。4月から史料はちゃんと勉強してきたつもりだったのですが、史料を通じて通史の勉強量がまだまだ足りないのだと反省することができ、その意味で効果的だったと思います。
2学期の学習と1学期の学習の兼ね合い
1学期の復習はだいたい1時間、1学期の史料の勉強に1時間、2学期の復習は1.5時間~2時間くらいだったと思います。史料の勉強時間を少し増やしたこともありました。
近現代の学習について
私の場合、昭和の経済史が壊滅的ではじめはかなり戸惑いました。現役の時は語句しか覚えていなかったので原理原則はちんぷんかんぷんで入試問題でも適当に解答してる状態でした。
ですが土屋先生の神的な授業を受けて、経済をまったく分かっていなかった私でも理解することができ、しかも面白いと思えるようになりました。授業の録音を何度も聴いて復習した結果、過去問で出てきた経済史をなんなく解くことができ、それが自信になりました。
この時期にサクナビ学習で役立ったこと
夏に受けた早大プレで、日本史における順位が1ケタだったことが大きな自信になり、それが革命的な出来事のきっかけでした。(志望学部別の順位だったので、全体の人数は少なかったのですが)
このホームページの合格者のほとんどの人も言っていますが、サクナビをまとめ、正しく使って勉強すれば成績を伸ばせると実感し、本当にやる気が出ました。そのやる気で他の科目の勉強も好調に進めることができました。
模試の成績
私は夏から模試を受け始めたのですが、夏の模試とは逆に9月に受けた模試はそれまでより成績が悪くなってしまいました。しかし、その模試の範囲がまだ授業でやっていないところだったので、授業でやってからもう一度解き直そうと考え、あまり気にしませんでした。
他の受験生のこの時期の文化史の学習
私の友達は文化史の勉強を怠っていたと思います。なぜならその友達は常々「文化史は直前に勉強する」と言っていたからです。
文化史は文学部ではよく出されるけれどその他の学部ではあまり出されないと思いがちですが、それはまったく違います。実際に私は今年様々な学部を受けましたが、どの学部でも文化史は本当によく出題されました。
土屋先生は嫌と言うほど文化史の復習をするように毎回受験生に指導をします。私は受験の時にその重要さを実感し、土屋先生の受験生の受験勉強を見通した日本史学習指導の威力を知りました。文化史は早いうちから勉強しておいた方が良いと思います。
他の受験生は日本史学習をどのように進めていたか
4月から変わることなく一問一答をやり、まとめのノートを覚えていくという形で勉強していました。あと用語集や教科書に蛍光ペンで線をひく、というのもやっていたと思います。「最近蛍光ペンがすぐなくなっちゃうんだよね」と友達がよく言っていました。
センター試験を受験するつもりであったか
受験するつもりでした。センターですべり止めの大学を受けようとも考えていました。
センターの仕組みは高3のときに担任の先生が詳しく教えてくださったのでだいたいは知っていましたが、一応重要事項は兄に確認しました。