早稲田大学 人間科学学部合格 男子
流儀 其の八 9,10月編
夏に日本史を学習した反動やその克服法
私は夏期の勉強の反動などで9月、10月の日本史がおろそかになることはありませんでしたし、日本史の学習が嫌になることもありませんでした。というのも夏に日本史学習をがんばったという自信もありましたし、私は1学期に近現代を終わらせる土屋先生のオリジナル講座「日本史の戦場」を受けていましたから2学期の日本史学習にはある程度の余裕がありました。余裕があるとそこまで嫌になるということもなくなります。そういったことが私には効いていたのかもしれません。
夏期講習でテーマ史などを習い、復習に追われ焦ることもありましたが、それはあくまでもほどよい焦りであったので、おろそかになるというよりも、もう少し頑張らなきゃという気持ちになりました。だから勉強時間が減ったり、よけいなことに手を出したりするということもありませんでした。
とはいうものの確かに他教科、特に英語で焦りを感じていたので、英語に時間を押されるということはありましたので、日本史学習の時間が減ったといえば減りましたが、それは嫌だっから減ったということではありませんでした。
1学期までの復習は終わっていたか
日本史学習で注意していたことは、1学期の復習はとりあえずしておこうということでした。完璧とはいかないまでも1学期のサクナビを何週かはしていました。しかし、何週かはしたものの、9月・10月のうちに完全に覚えきることはできませんでした。
苦手な個所ですが、特に私は文化史が苦手でした。文化史は多くの受験生が苦労する箇所ですが私もその例にもれませんでした。暗記量が多いのが理由だと思います。ただ、土屋先生がおっしゃっているように、その時代の政治・経済・外交をやったら文化史というように学習していると、時代と文化がリンクして覚えやすくなりますし、また試験問題にも答えやすくなるかと思います。
夏期講習の復習と問題演習の是非
夏期講習の復習は講習期間中に終わらせることはできませんでした。まずは講習期間中にしっかりと1学期の復習を終えることに重点を置きました。2学期は先ほど書いたように、ある程度の余裕がありましたから、夏期講習で教わったテーマ史の復習に時間を割くことができました。
問題演習は行っていました。土屋先生が授業中におっしゃっていましたが、サクナビを覚えるだけではインプットをしているだけでアウトプットの練習ができません。ですから適度にアウトプットの練習をするために問題演習を行うことは重要になります。
私は、土屋先生の史料集「眠れぬ夜の土屋の日本史 史料と解説&問題集」についている問題集を活用していました。これを使うと、遅れがちな史料の学習も行えますし、効率よく学習できるので、時間に比して効果的であったと思います。
2学期の学習と1学期の学習の兼ね合い
私は、一学期の学習と2学期の学習を4:6の割合で行っていました。ただ、2学期のコンプリートで行う内容は、1学期に日本史の戦場で教わっていたので特に意識したことはありませんでした。どちらかというと1学期、2学期というよりも、文化史に気を付けようという意識が強かったように思います。
近現代の学習について
近現代史の学習(大正・昭和)で戸惑ったところは、文化史(近現代思想史)と政党の推移です。思想史はとにかく何回も繰り返しました。また録音した授業を何回も聞き直したりもしました。結果、何も書かれていない白い紙に、近現代思想史のページのサクナビを再現できるまでになりました。
政党の推移に関しては、1学期に系図を覚えたのと同様に、1日朝昼晩と3回、1週間ほどやり続けたところ覚えることができました。繰り返すことで記憶は定着します。
この時期にサクナビ学習で役立ったこと
繰り返せば相当な情報量のものでも覚えられると悟ったことでしょうか。1学期、講習中を通して繰り返しサクナビをやり続けていたところ、いつの間にか頭に定着し始めていて大変気分がよかったことを今でも覚えています。その経験が英語では分厚い文法書も繰り返して覚えようという気持ちになったりしました。それは英文法だけでなく、単語、熟語、古文単語など幅広く、様々なものに対しての自信となりました。
模試の成績
模試の成績は夏前に比べると多少下がってはいたものの頭にインプットした全体としての日本史の知識量は確実に増えているという自信がありましたので特に不安にはなりませんでした。事実、夏期後半の早大プレテストでは、日本史で希望学部中2位の成績をとることができました。
他の受験生のこの時期の文化史の学習
私の周りの友人の中で文化史をやっていない人が数人いましたが、模試の前には必ず文化史が出ませんようにと祈っていました。当然、模試で文化史が出ると成績はがた落ちです。文化史をやっている人は当然、良い成績をとります。
入試本番では必ずと言っていいほど文化史が出ます。文化史ができなければ合格はあり得ません。祈ってる暇があったら文化史をやりましょう。
他の受験生は日本史学習をどのように進めていたか
他の予備校に通っていた友達は相変わらず、教科書にマーカーを塗ったり、用語集を暗記カードに書き写したり、一問一答を繰り返したりしていました。教科書はぼろぼろで日本史にかけた時間がうかがい知れます。しかし模試の成績は今一つでした。私は、この友人を見て間違った学習法ではいくら時間をかけても無駄であると理解しました。
センター試験を受験するつもりであったか
センター試験は受験するつもりでいましたし、センター利用で私大を受験しようと考えてもいました。センター試験に関する仕組みはある程度は知っていましたが、詳しくは知りませんでした。受験はちょっとしたミス(科目数など)が命取りになりかねませんので、代々木ゼミナールの進学相談室を積極的に利用しました。