早稲田大学政経学部 合格 男子
流儀 其の参 11,12月編
この時期、日本史学習に関してプレッシャーや不安に感じたこと
この時期は二学期の終わりも見えてくるので、冬期講習をどうしようかと考えたり、また講座を切り捨て始めたりと妙にまわりが焦り出す時期だと思います。浪人生は去年の自分と今の自分を比べて「本当に俺は学力が上がっているのか・・?」と不安に駆られる人も多いと思います。実際に僕もそう感じていたし、友人も同じ考えだったようです。
この時期には日本史学習ではどのようなことを行なっていたか
この時期に僕がしていたことは、サクナビ復習と英語長文の繰り返しです。具体的には、長文を90分解く→疲れたのでサクナビを30分から50分復習→また英文に取り掛かるというものです。これを繰り返すことでそれほど疲労感を感じずに英語の演習をすることができました。なお、このサクナビの時間に授業を録音したものを聞いているとかなり楽しくできます。それでもどうしても疲れて集中できない、というときは自習室を出てご飯を食べながら録音に耳を傾けていました。この体験記で何度も言っていることですが、録音は絶対にしたほうがいいです。今からでも遅くないので某家電量販店に行って録音型プレイヤーを買ってきましょう。
また、友人が隣で一問一答問題をやっていたのでご飯を食べつつ問題を出し合っていたのですが、僕には答えられない問題がいくつかありました。しかし後でサクナビをチェックしてもそんな語句はのっていなかったので、なかったことにしました。サクナビで今後紹介されたらやればいいと思っていたからです。
「一学期の復習終わった?」と質問されることがありましたが、厳密には一学期の復習が完璧に終わることはありません。知識というものは放っておけばどんどん風化してしまうので、定期的に復習しましょう。僕の場合は週2回位に分けて、各1~2時間ほどで1学期の復習していました。
2学期の復習は1学期以上に迅速に行ってください。必須です。コンプリート日本史はこれからが本番といっても過言ではないくらい、後半戦の知識量は半端ではありません。特に明治、大正、昭和の三連コンボはそれ以前の復習と並行してできるものではないので、授業でしたことは自習には8割方覚えるようにしましょう。私見ですが、土屋先生のサクナビの中でも後半は気を遣ってか、かなり覚えやすく作られていると思います。特に復習が必要なのは儒学者の系譜や国学・蘭学者のページと元禄・化政文化の歴史のページです。ページ数でいうと316から319(サクナビは改訂されているので今もそのページかはわかりませんが)。ここはしっかりとおさえておきましょう。しっかりとおさえても間違うのですからなおのことです(実体験)。
逆にここで頑張っておけば冬期講習の文化史はかなりの効果をあげてくれます。冬に備えるためにも、今のうちから地道にいきましょう。 夏季の復習はこの時期できませんでした。さすがに英語や国語の勉強も押しているので断念しました。ですがそんな時にも助けてくれるのが録音です。電車の中で聞き入りましょう。あまり聞き入ると乗り過ごします。
しかし1学期の復習を行っていればまた自然と夏の復習の下地も出来てくるので安心してください。僕の場合夏の復習は冬期から直前期の合間にやることになりました。
冬期講習での受講講座は何を申し込んだか。また、その講座を選んだ理由と受講後の感想
冬期僕がとった講座は「政治・経済・外交」と「入試文化史の総整理」、「早大日本史予想問題演習」でした。やはり自分が受験する大学に関係する講座は取れるだけ取っておきたかったのでこの選択になりました。ライブで土屋先生の授業にでているのであれば大学学部別講座選択ガイドというプリントが配られますのでそれを参考に講座を選択するのもいいと思います。
サクナビ学習でやや不便に感じたこと。それを解消するために自分で工夫をしたこと
サクナビは知識の定着には最高ですが、自分が、どこが出来てどこができないのか、ということは教えてくれません。僕はそこを補うために自分なりに工夫しました。
まず、きれいなレポート用紙を6枚用意します(これはコンプリート日本史①・②と夏期・冬期のテキスト計6冊分という意味です)。そしてそれぞれのレポート用紙にサクナビの単元を書いていきます(「昭和時代」や「前近代テーマⅠ」など)。これでチェック表の完成です。後はきれいなファイルにいれて常に持ち歩き、復習する度に「正」の字を書いていきましょう。これで今までの復習度合が数値化されるわけです。苦手なところや、先生が「出るぞ」といったところは重点的に数を重ねていきましょう。入試直前にも僕はこの表を参考に学習を進めました。こうして目に見える形でやったとこるがわかると不安もなくなりますし、「正」を一画書くたびに達成感が生まれます。ただ、注意してほしいのはこのチェック表を使うのならしっかり1度つくった同じものを使い、途中で無くしたり、今日は別の場所に書いておいたり、といったことをしないことです。それをすると結局情報の正確さが薄れ、自分でその表を信じられなくなってしまいます。
受験生への応援メッセージ
入試まであと少し。自分の力がだんだん信じられなくなる。去年と変わっていないのではないかと不安になる。そんな気持ちになってしまうのは僕も同じでした。
でも悩む暇があったら勉強して、疲れていたらしっかり寝ることが大事です。自分に今できることを考えて今日精一杯頑張りましょう。全部先生方の受け売りですが、僕はそれを信じて頑張りました。皆さんも頑張ってください。一緒に早稲田の読書室で本を読みましょう。一緒に早慶戦に行きましょう。20歳になったら一緒に高田馬場のロータリーで酔いつぶれましょう。