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早稲田大学政経学部 合格 男子
流儀 其の参 9,10月編

夏に日本史を学習した反動やその克服法

夏期講習後の勉強で注意したいことは、テーマ別の文化史、政治史などの復習等は、日程と時間を決めて一気にやってしまわなくてはならないということです。夏期講習で取り扱ったテーマ史などは、あくまで「入試に即した覚え方」であり、そのためには一学期の基礎知識が必要です。では冬期講習や直前期の演習で必要となる基礎知識はいつ身につけるのでしょうか。そう、9月、10月の本科授業です。

僕は夏期の日本史復習を多少二学期に持ち込んでしまったため、テーマ史と本科の復習を並行して行わなければならなくなってしまいました。これでは国語、英語の学習時間も削られてしまいますし、僕自身覚える上でテキスト・プリントを2セットずつ持ち歩くのは苦痛でした。2学期からまた新たなサクナビの単元をやるためにも、夏期の復習は集中して行いましょう。

1学期までの復習は終わっていたか

僕のサクナビスケジュールは、二学期やる本科授業の復習を授業前の30分を利用して行い、一学期の復習は一日多くて2時間、もしくは一時間と帰りの電車の中の時間を使ってやっていました。英語の単語帳2回に対して1回くらいの割合がベストです。受験が近づくにつれて英単語帳の回数を増やすことも可能です。暗記の程度をみて調整しましょう。

僕がもっとも苦手だったのは天皇の系図などでした。しかしこれは土屋先生が授業で紹介したように、端から端まで羅列して覚えるのではなく、3代位を単位に藤原氏や当時の情勢と関連付けて覚えていくと解決できました。

夏期講習の復習と問題演習の是非

サクナビを本気で覚えようとしているなら基本的にほかの参考書を解く暇も必要もありません。僕も別の参考書をやる暇があるならサクナビや他教科に時間を費やすことにしていました。

2学期の学習と1学期の学習の兼ね合い

基本的には一学期の復習:二学期の復習=1:2~3くらいです。一学期の「平安時代保元の乱」周辺と「鎌倉幕府の成立~滅亡」周辺を30時間以上はかけてやったように記憶しています。前者は天皇、藤原氏、源氏、平氏と覚える要素がたくさんあるので、何度も確認しなくてはいけません。荘園群の継承・土地制度も要確認です。後者の鎌倉幕府は得意な人も多くいると思いますが、そういった分野をおろそかにしていると、意外と本番で裏切られます。守護の権限や歴史背景などは徹底して復習しましょう。

近現代の学習について

金本位制、社会主義、文学史等、見慣れない単語が続々と出てくるのが近現代史の怖いところでした。近現代史は強く録音をお勧めします。確実に合否が分かれてしまいます。繰り返し聴きましょう。

この時期にサクナビ学習で役立ったこと

サクナビに出会う以前の僕の日本史学習は、ひたすら参考書を解くか教科書にアンダーラインを引くというようなものでした。確かにこの勉強法が全く日本史の点数に繋がらないということはありません。しかし、受験は日本史一科目ではなく、より点数配分の高い英語、国語にも時間をかけなくては合格できません。日本史の点数を上げるだけの勉強法なら山ほどありますが、効率性や他教科との兼ね合いを考慮した場合、やはり「早稲田に合格できる日本史学習」を実現できるのは土屋先生の授業とサクナビをおいて他にはないと思います。

例えば、現役時代には山川教科書こそが早稲田合格の鍵みたいな風潮があったのですが、教科書から問題がでるなんて当たり前で、どこから出るか分からないから苦労しているのですし、落ちるのです。浪人時代まで他の参考書や教科書に手を出していては、結局勉強の方向性を掴めないまま試験当日を迎えてしまうことになります。受験を通り抜けて実感したことは、当日自分を支えてくれるのは勉強の量というよりも、その大学に向けて自分が対策を行ってきたという自信です。僕には自分よりも長く受験に接してきた先生方の言っていることを信じず、自分の道を行く人たちの考えが理解できません。プライドなんて隅の方において、先生の言ったことをありのままにすることが大切です。

模試の成績

模試の成績は早稲田の受験には関係がない・・・とはいえ、基礎知識の確認として十分役立つので、わからなかった問題をサクナビと照らし合わせ、ついでにその周辺の事項も復習するとよいです。わからなかったことや間違った問題など、すべてをサクナビに還元して学習しましょう。

他の受験生のこの時期の文化史の学習

僕の友人はいつも一問一答を中心に学習していたためか、模試の成績もあまりふるわないようでした。日頃から土屋先生の授業を受けるよう勧めてはいたのですが、「日本史に時間をかけていられない」の一点張りでした。そして直前期になってようやくとることにする始末・・・お前・・・。

中でも最も出来が悪いと嘆いていたのが「テーマ別文化史」でした。現役時代の経験上、もっとも学習しにくく、さらに復習はもっとしにくいのが文化史です。文化史は史料集でも教科書でもまとまりがなく各ページに散逸しているので、まずまとめるのに莫大な時間がかかります。続いてあまりの作業の面倒さに嫌気がさし、常人ならばまず復習する気にすらなりません。

そこで夏期講習の「テーマ別文化史」という素晴らしい講座があるわけですが、せっかく最初からまとめてあるこの講座も復習しないことには全く意味を成しません。先程の友人もこの講座をとってはいたのですが、そのあと再び一問一答に戻ってしまったため、全く成果を上げられていなかったようです。

他の受験生は日本史学習をどのように進めていたか

代ゼミライブラリーによく参考書を探しに来ていた某予備校の友人には、よく何の参考書を使っているかと聞かれましたが、サクナビしか使っていないと教えたところ逆に心配されました。しかし結果は・・・。

センター試験を受験するつもりであったか

現役時代はセンター試験などまるで知らなくて、他の人が焦っている間僕は安穏とした受験生活を送っていました。しかし、浪人時代に振り返ってみるとそれは「センター試験」という重荷から逃れているにすぎないということがわかり、センター試験を受けることにしました。

人生初のセンター試験ということで、むしろ少し興奮気味で試験を待ちました。試験場でも浮かれていたのは僕ぐらいのものでした。・・・恥ずかしい。


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