早稲田大学政経学部 合格 男子
流儀 其の参 7,8月編
夏期講習の受講講座と講座を受講した理由、経緯
僕は夏期講習で <日本史の戦場>「前近代政治・経済・外交テーマ史」「テーマ別文化史の克服」の二つを受講しました。当時日本史の復習に不安のあった僕は、この二つの講座を一学期の見直しに最適だと考えて受講したのですが、この授業には単なる復習以上の意義がありました。まず、前にも書いたことですが入試にはテーマ別の問題というものがあり、時代別の知識だけでは太刀打ちできません。例えば仏教史等は入試でも頻出のテーマです。去年の夏期講習第一講で扱われたものでしたが、この回のページをしっかりとやっておけば、通常時の授業との組み合わせでほぼ満点(合格点を超えた点数)をとることができるようになっていました。去年の該当問題(2008早稲田大学政経大問1)では実際満点を取れました。
また問題の出方も徹底しています。記述で取り上げられる語句は「赤カッコ」で紹介されるのは皆さんもうお馴染みとなっていますよね。夏期で取り上げられた円仁の「入唐求法巡礼行記」と、嵯峨天皇から空海に与えられた「教王護国寺」は赤カッコでしたが、今年の入試問題でもしっかり記述でした。(B1・2)
極めつけはB3の解答である「樵談治要」。一条兼良が将軍足利義尚に提出したものですが、これは夏期講習では取り扱わなかったものの、直前期予想問題演習で土屋先生が早稲田政経学部予想でピンポイントに指摘した予想問題でした。そして見事的中。前日確認しておいただけに戦慄が走りました。何千とある問題から的中させるのはもう人間業ではありません。やはり神。試験中に「ああ・・・俺土屋先生について来て良かった・・・」としみじみ感じ入ったものです。日本史の戦場は生徒の記憶力・理解力を考えた上で構成されているので、たとえ扱われなかった語句があったとしても、入試に出るのであれば時期を見て必ず紹介されます。皆さんも安心して夏の <日本史の戦場>に励んでください。通常授業を取っていない方もこれを機に始めると良いと思います。
1学期のサクナビの復習は8月までに終わっていたか
1学期コンプリの範囲はほとんど終わっている・・・と思ったらあれ程やっとけといわれた文化史の復習、写真の確認をやってない・・・ということはよくあることだと思います。まさに8月の僕。そういった意味でも先程紹介した「テーマ別文化史の克服」はおススメの講座です。5日でできる講座ですし、ギャグ満載の楽しい授業なので集中的に復習してみてはどうでしょうか。僕はフレックス・サテラインで一限に入れて、一日の生活リズムを整えていました。
8月の後半に日本史学習で悔やんだこと
この時期僕がおろそかにしてしまっていたのが「史料」です。重要史料は回数をこなせばすぐにできるようになりますが、逆にやったことが無ければ(初見史料は除く)絶望的な出来となってしまいます。皆さんも史料には早くから接しておいてください。ちなみに「眠れぬ夜の土屋の日本史」を使っていました。別に僕は土屋先生の回し者ではありません(;^^)
あとはサクナビがボロボロになってきて(管理に問題があったのかも知れませんが)、もう一部刷っておけば良かったと思いました。
1学期のコンプリのサクナビと講習講座のサクナビの連動性
やはり最初はどう連動させてよいかわかりませんでした。だから日によってコンプリサクナビをやったり講習サクナビをやったりしていたのですが、やっているうちに「あ、紙は講習で産地も覚えろといわれていたな」や、「三毛作といえば老松堂日本行録だ。宋希璟だ」など、なんとなくではありますがコンプリの方でもテーマ史のイメージがつかめるようになっていきました(;^^)僕は最初から上手くできたわけではありませんが、皆さんもポロポロと関連付けされた事柄が思い浮かべられるようになってきたら、連動して学習できていると見ていいと思いますよ。
周りの受験生は日本史における夏期講習をどのように考えていたか
夏期は代ゼミが混んだりすいたりあわただしいのですが、大体自習室へ行くと同じメンバーが陣取っています。その人たちは毎回必ずと言って良いほどいるので、僕も見習おうと思えました。意識の高い人たちを見ていると僕たちもモチベーションが上がるので、皆さんも是非利用させてもらいましょう。夏期講習はわざわざお金を払ってきている人ばかりなのでまじめな人が多いように思えます。フレックス・サテラインも朝から順番待っていたりするぐらいなので、復習で差をつけようと思っていました。
夏の暑さ対策
つき並みですが栄養のある食事とミックスフルーツジュースや野菜生活などをとっていました。コンビ二は涼しいというか寒いので長居すると温度差で頭痛が起こったりします(実体験)。気をつけましょう。
講習の復習方法。他教科とのバランスで困ったこと
入試では、英語の点数が大学合格に必要な「資格」といえるものになります。差がつくのはむしろ他教科なのですが、受験生は大体英語で高い点数を取ってくるのでそのレベルまで英語を引き上げなくてはなりません。僕自身英語が苦手科目だったので、夏期休暇・自習室の利用は英語学習中心にならざるを得ませんでした。そんな状況だったので、日本史の復習は授業開始まえの30分、電車の中、英語と現代文で疲れたら間に入れる、という形で行っていました。当時はこんなんで大丈夫だろうかと思いましたが、今考えるとそういう風に回数を重ねたのが効果的だったのかも知れないです。
夏に受けた模試の成績
点数は上がっていたと思います。あんまり気にしていなかったので問題などはどのようなものだったか忘れてしまいました。
スランプはあったか。どのようにして乗り越えたか
家は暑いので勉強にならないが、かといって今日は代ゼミ行きたくない。という救いがたい精神状態が5日間もつづきました(結局5日丸ごと無駄に)。そういう時は場所を変えて勉強するのも手です。僕は近くの図書館やデパートのリラクゼーションスペースを使って勉強しました。こうすると、いかに代ゼミの自習室が快適でありがたいかわかります(;^^)
受験校は決まっていたか。いつぐらいから決めていたか
受験校は早稲田政経と浪人前から決めていたので特に迷ったりはしませんでした。
ストレス解消(息抜き)にやっていたこと
やはり祖母の家や自然の中へ行ったりしてのんびりすることが多かったように思います。母校の部活参加や高校時代の友達に誘われたりしましたが、今年はそういったことはしない、と決めていたので全て断りました。
でもストレスの解消法は人によって千差万別なので、自分なりの方法でいいとおもいます。