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慶応義塾大学 法学部 合格 男子
流儀 其の五 11,12月編

この時期、日本史学習に関してプレッシャーや不安に感じたこと

受験日本史において近現代史は学習時期が遅いため、どうしても反復回数が少なくなってしまうものです。1年目の私もそうでした。2年目の私がこうしておけばよかったと思う対策は、
1.近世までの反復学習を十分に終わらせておくこと 
2.赤本に手を出すより、近現代の反復学習 。 

以上の点で1年目の私は力不足でした。 現役の方は土屋先生がYouTubeで提供している音声教材を徹底的に利用しましょう。

2年目はこの時期までに十分反復学習を行っていたため、余裕がありました。並行して受講しているハイレベル日本史演習講座ではちょうど近現代史を扱っていました。知らない語句というのはありませんでしたが、論述などでいかに自分が覚えた知識をアウトプットするかという点で苦戦しました。特にニクソンショック周辺は政経外が密接に絡むので何度も書き直しました。頭ではわかっている知識を紙の上で鍛えなおすというのが11,12月の学習でした。

この時期には日本史学習ではどのようなことを行なっていたか

現役の時、江戸時代までの復習は思っていたより負担になるものでした。なんとか江戸時代まで一通り復習を終え何回か反復していましたが、江戸時代の経済や後期外交、幕末史の暗記には苦戦していました。また、江戸時代の文化史はあまり手を付けておらず、弱点でした。また、この時期は夏期に受講した戦後史の復習もやりました。ただ、復習と同時に、レギュラーの授業に合わせて参照し、適宜復習するようにしました。夏期講習の復習というより授業と並行という意識が大切かもしれません。例えば、大日本帝国憲法を学習したら、夏に学習した日本国憲法と比較したり、その日本国憲法が制定された戦後初期の学習をするといった要領です。 現役の方は近現代の学習で苦労すると思います。夏期講習の時に戦後史講座を受講するとこの時期の学習が楽になると思います。

2年目はハイレベル日本史演習の授業で抜けていると気づいた知識の復習を進めました。同時に、演習に合わせて復習していたのでは演習で扱わない時代が頭から抜けてしまうので、まんべんなく学習するようにしていました。
1年目も2年目も、弱点を一つ一つつぶしていくことを優先していました。

冬期講習での受講講座は何を申し込んだか。また、その講座を選んだ理由と受講後の感想

現役の時には、望校別の対策講座以外の冬期講習の講座を申し込みませんでした。言い直せば申し込めませんでした。テーマ史や文化史の講座で演習・弱点補強を行いたいのはやまやまでしたが、他教科に追われ日本史で講座数を増やせませんでした。現役の方は、弱点補強のためにもテーマ史や文化史の講座は絶対に受講した方がいいです。

2年目はレギュラーで受講していたハイレベル日本史演習講座のつづきである『早慶日本史』を受講しました。このテキストは土屋先生が作成しているので信頼がおけます。また、この講座を受講した理由は、冬期に入ってもリズムを崩さず、坦々と演習をこなし、本番に備えようと考えたからです。多少2学期のレギュラーの講座内容を被るところもあるのですが、それも含め入試1,2か月前によい演習の機会となりました。そのため、赤本はほぼ解かず、教材の復習を入試前日まで行いました。

サクナビ学習でやや不便に感じたこと。それを解消するために自分で工夫をしたこと

入試は単に時系列に問うてくるのではなく、関連性を問うてきます。もちろんサクナビもそれに合わせ製作されていますが、そのため様々なところ、ページ、テーマに説明が飛びます。従って自分で線でつないだりしていました。また、演習の授業で新たに得た知識をサクナビに追加しようと思っても書く場所がないことがありました。その際には、該当箇所だけパソコンを用いて新たに得た知識込のサクナビを作って貼り付ける作業をしていました。

また、これを書いていて思ったのですが土屋先生はおそらく私たちのこの体験記をもとにさらにサクナビの効率化のための改善をしているのでしょう。サクナビが毎年更新され、2年間の有効期限がつけている理由がなんとなくわかるような気がしました。

模試の成績はどうであったか。その成績は以前に比べあがっていたか

1年目は9・10月の成績低迷を克服し、センター模試では9割前半を取れるようになりました。ただ、他の模試でもそうでしたが、失点の原因は復習が足りていない中世・近世でした。やはりここが最後まであだとなりました。
2年目はほとんどの弱点をつぶせていたため、センター模試では9割、他の模試でも合格ラインに届くようになりました。

日本史に関する流言飛語について

流言飛語というより、私の周囲では、「こんな難しいこと出るわけない」といって勝手に割り切っている人が多かったです。しかし大切なのは、ヤマを張ることではなく、隙を作らないことです。

受験生への応援メッセージ

冬が深まるにつれ、焦りが出てくるかもしれません。しかし落ち着いて一つ一つ弱点をつぶしていきましょう。まだ時間はあります。


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