慶応義塾大学 法学部 合格 男子
流儀 其の五 1,2月編
この時期、日本史学習(受験全般)で感じた不安
1年目も2年目も直前期の不安というのは、落ちるんじゃないかというものです。ほぼ全受験生がそう考えると思います。どうすればよいか。割り切るしかありません。「これだけやって落ちたら仕方がない。」、「落ちたとしてもこの1年間でとても成長できた。」、そう思えるように勉強することです。
1月、2月には日本史学習はどのようなことを行なっていたか
現役の時は1月から2月にかけて赤本を解きました。今から考えればこれがまずかったのです。ほとんどの受験生が入試直前期だから過去問慣れしないといけないと思い、赤本に手を出しますが、知識が定着しないまま赤本を解いても解答できるわけはありません。単なる時間の浪費です。また、今まで良問で鍛えてきた頭が良問を集めているわけではない赤本によって衰えていきました。そのまま解答力は下降していきました。これは自分自身の学習が不完全だったことにも原因があります。
2年目はその反省を生かし、赤本は極力解かず、サクナビの復習およびレギュラーと冬期の演習講座の復習をしました。この時期は、弱点と思われる中世・近世は音声教材で反復し、それ以外(自身のある時代)はサクナビの反復を行いました。これでかなり効率よく学習ができます。サクナビでの知識の確認を基本としつつ、ハイレベル日本史演習の講座の復習で論述や正誤問題の解き方の確認をしました。 当たり前のことですが、新しいものに手を出さず与えられたものを完璧にすることを徹底したのです。
受験を申し込んだ大学、学部。また、日程などで気をつけたこと
1年目:早慶上智に落ちたら浪人しようという覚悟で臨みました。
早稲田:法、慶應義塾:総政・環情、上智:総合人間科(教育)・法(国際関係法・地球環境法・法律)、獨協:法(法律)
2年目:2浪はできないので幅広く受験しました。
早稲田:教育(生涯教育)・政経(経済)、慶應義塾:法(法律)・総政・環情、ICU、学習院:法(政治)、東京理科大:経営(経営)、法政:社会(社会)※センター利用、成城:社会イノベーション(政策イノベーション)※センター利用
受験の前の日、当日に日本史でやったこと。試験会場に持って行った日本史関連のもの
前日も当日も、そして試験会場でやるべきなのは、つまり自分の見方はサクナビです。自分でサクナビをさーっと見て、思い出せなかったり知識が怪しいと思ったところを集中的に復習しました。また、弱点である中世・近世は特に重点的にやりました。
また、漢字は重要です。1年目に早稲田大学法学部はあと6点というところで落ちました。漢字のミスがなければ受かっていたかもしれないのです。
試験が終わった後、日本史の自己採点をやったか。また、サクナビに書いていない語句が出てきたときに試験中どのように感じたか。また、その語句を調べて、サクナビに書き込もうとしたか
日本史の自己採点はしました。点数が問題なのではありません。サクナビに載っているのにもかかわらず解けなかった問題がないか検証するためです。これは土屋先生も推奨しています。その検証が次の試験で1点2点を我々に与えてくれます。
採点を終えて、サクナビに載っていない知識はサクナビに書き込まず、とっととスルーしました。あくまで最後までサクナビが基準です。試験中でも試験後でもそうですが、満点をとれるわけがないのですから割り切ることは大切です。何しろできないのは自分だけではなく、皆さんの前に、横に座っている受験生もそうであり、試験問題を見て顔が真っ青になっていますから。
明日、志望大学に受験に行くあなたへのメッセージ
~the best things are never in the past, but in the future.「最良のものは過去ではなく、未来にある。」
イザベラ・ブラックモーア
今まで皆さんはより良き大学生活を求めて学習してきたわけです。そしてサクナビや音声教材での学習という強力な武器を得てきたわけです。そのことに自信を持ちましょう。緊張する必要はありません。自分の力を思いっきりひけらかす時です。自分の前に引かれている合格というレッドカーペットに笑みがこぼれてしまいます。試験会場でも周りの受験生のように問題集に目を血眼にする必要はありません。
どっしり構えてゆっくり深呼吸をし、余裕を持ちましょう。余裕を持ち、試験問題を俯瞰することで、「あ、こんな簡単なことなのに気づかなかった。」といったことはなくなります。できない問題があれば捨てればよいだけの話です。すでに優位に立っている皆さんはそのまま落ち着いていつも通り問題を解けばよいだけです。
私の粗末な文章をご覧になっているすべての皆さんが第一志望に合格し、自分の希望のために道を切り開きことを願っています。