青山学院大学 経済学部合格 女子
流儀 其の参 9,10月編
夏に日本史を学習した反動やその克服法
9.10月は夏期があっという間に終わりすぎて精神的につらかったのを覚えています。というのも、私大入試本番まで半年を切ったという事実に焦っていました。しかし、焦ると失敗する性格だと自覚しつつあったので、やるべきことを少しずつ整理しながら勉強しました。私は近代史と文化史がとにかく苦手で夏期に完璧にやったと思っていたのに、いざ問題を解くとすっかり忘れていたりもしました。
まず、文化史の漢字を見飽きるくらい書いて覚えるという目標を作り、インプットとアウトプットの繰り返しばかりしました。問題正解率が上がってきて、それが私は自信につながりました。その自信が精神的な辛さを解消していました。インプットだけの勉強は確実に飽きがきます。ですからアウトプットをして変化のある勉強をすることをお勧めします。
1学期までの復習は終わっていたか
1学期の復習と2学期の内容を同時にやりました。もちろん2学期の内容の方が、難しいし、出題頻度も高くて大切に思えると思いますが、1学期も内容は少しでも手をつけなければ確実に忘れます。鎌倉、室町時代あたりは実際の入試でも多く出題されていました。文化史と系図はなかなか覚えられなかったため一日一回は復習!というスタンスでやりました。サクナビを何回繰り返したかは、数えていませんでした。数に気をとられ、自分に酔ってしまうと思ったからです(笑)
夏期講習の復習と問題演習の是非
夏期講習講座の復習は正直手をつけていませんでした。政治史はほとんど放置でした。しかし、今思うのは、通年のコンプリート日本史のサクナビと夏期講習のテーマ史で勉強したサクナビを同時に両方やればよかったと思っています。特に時代別とテーマ別の政治史をやることで、縦と横とで網目のように日本史を網羅することができるはずです。これは自分ができなかったことでもあるので受験生の皆さんはやってください。
2学期からは少しずつアウトプットの練習をしようと思っていたので、Z会の日本史100題をやりました。あと史料問題については土屋先生の『眠れぬ夜の土屋の日本史 史料と解説』しかやりませんでした。土屋先生の指示があると思いますが、史料以外の問題集はなるべく多くの問題があるものを買ったほうがいいと思います。ただ、曖昧な知識しかないのに問題集を進めるのは危険です。知識を完璧に入れた上でのアウトプットをお勧めします。
2学期の学習と1学期の学習の兼ね合い
1学期の復習は、電車の中と本科の1限が始まる前にやると決めていたので、1時間半くらいです。復習する箇所は一日一時代と決めました。無理のないノルマを設定することが大切です。2学期の学習は録音を聞いて、赤シートを利用し暗記というスタンスだったので3時間くらいだと思います。
近現代の学習について
私は現役の時から土屋先生の講座を受講していて、近現代のサクナビを夏休み後半からみていたので、とまどうことはなかったです。とはいうものの、昭和の経済史がとても苦手だったので何回も録音を聞きました。土屋先生の経済史の説明は聞けば聞くほど面白みを感じることができました。
政党と内閣にも苦戦しました。なかなか覚えられません。ここはだれもがつまずくところだと思うので、授業で習ったら、次の授業までは完璧にしておく!くらいの姿勢でいた方がいいと思います。また、ゴロでもなんでも覚えられるものがあれば活用したほうがいいと思います。
この時期にサクナビ学習で役立ったこと
土屋先生が指導してくださったことを素直に実践し、サクナビと史料集の繰り返しによって自分の頭の中でサクナビが完成しました!あのページのあの部分に書いてあったな、などと立体的に記憶することができました。サクナビを素直にやることが最も効率がいい勉強法だと思います。
模試の成績
だいたい偏差値60台をさまよう感じでした。ただ夏前よりも、問題が解ける、わかる、という実感はありました。
他の受験生のこの時期の文化史の学習
この時期くらいに友人は文化史に手をつけ始めたという感じでした。しかし、文化史は夏期中にやるのと、やらないのでは後半の焦りが全然違います。あとは文化史をやっていても、写真や絵を一緒に見ないと意味がないです。ですから、私はサクナビの文化史のページの裏に絵のコピーを張り、絵と一緒に覚えるノートをつくりました。結構お勧めです。確実に絵を見るので。
他の受験生は日本史学習をどのように進めていたか
山川の教科書の太字をひたすら蛍光ペンでなぞっていました。あとは用語集をみんな活用しまくっていました。さらに一問一答の問題集を二冊くらいもって勉強していました。いくら勉強しても正しい勉強法をしないと、かけてきた時間が無駄になるだけでなく成績も伸びないと思います。
センター試験を受験するつもりであったか
正誤問題が苦手だったので、夏にかなり悩みました。しかし、センター利用で滑り止めを取ることを担任から勧められ、さらに本番前の試験慣れも兼ねて受験することに決めました。