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早稲田大学人間科学学部合格 男子
流儀 其の八 1,2月編

この時期、日本史学習(受験全般)で感じた不安

やはり、日本史学習に限らず他教科に関しても大きな不安が付きまといました。ただ、やはり不安を払しょくすることができるのは勉強すること以外にありえなかったので、勉強はひたすら続けていました。特に年末、正月などはクリスマスやお正月のテレビ番組など誘惑されやすいものが多いですが、我慢に我慢を重ねてここまで来ました。

余談ですが、私の友人があろうことかこの時期に某48人組のアイドルグループにはまり、受験に滑ってしまいました。ここまで全力で頑張ってきたのですから最後まで頑張りぬきましょう。首尾一貫して頑張る姿勢が受験において何より重要なのです。

センター試験も同様でして、よく「センターボケ」などといいセンター試験が終わって安心して以降の勉強に身が入らなくなるという受験生がいるそうですが、ここも首尾一貫の姿勢で通すことが重要です。家に帰るまでが遠足、ではありませんが入学手続き書が送られてくるまでが受験と考え緊張感と集中力をきらしてはいけません。

1月、2月には日本史学習はどのようなことを行なっていたか

1,2月の勉強は受験本番も近く時間がないためより効率よく学習する必要があります。はっきり言って1月中に日本史の知識が完璧になっている受験生などそういないと思います。効率よくというのは1ページのサクナビにあまり時間をかけず沢山回す(繰り返す)ことです。何回もサクナビを見ることにより苦手分野と得意な分野を意識することができます。また、サクナビに掲載されている系図・地図なども再確認しておくべきです。

以下に私自身の日本史に関する学習配分を記しておきます。参考となれば幸いです。
1学期までの復習…こちらはそれなりの量をコンスタントに行っていました。とくに奈良時代などは初期に習ったこともあって覚えている自信があるかもしれません。しかし記憶を忘れていくのが人間というものです。都の変遷の地図は頭に入っていますか?平城京の構造や皇室、藤原氏の系図については大丈夫ですか?他にも夏期講習でもハイパーリンクで詳細な解説があった東北経営とその地図、史料まで土屋先生がやれとおっしゃった項目については抜かりなく行っておくべきです。

2学期の授業の復習…私は日本史の戦場という近現代の大半を1学期のうちに終わらせる土屋先生のオリジナル講座を受講していたので、近現代に関してはほかの受験生に比べ余裕がありましたので焦ることなく史料まで学習することができました。ただ近現代思想史には苦労しましたので早めに取り組むことをお勧めします。こちらは何回も書きに書き、サクナビを白紙の紙にかけるまでになると安心です。

冬期講習講座と2学期の学習をどう関連づけたか…私は冬期講習で早大日本史予想問題演習を受講していたので、常に冬期講習中の授業中はレギュラーのプリントを参照しながら授業を受けていました。また冬期講習は夏期講習と同様に1、2学期の内容を別視点で見るものですが、プラスアルファとして新しい知識も追加されます。私は夏期講習と同じようにレギュラーのテキストにも関連する箇所にその知識を付け足しました。その際に注意したことは、レギュラーで教わったのではなく、冬期講習で教わったとわかるように、授業で使用しない色のペンで書き込みをしました。

受験を申し込んだ大学、学部。また、日程などで気をつけたこと

早稲田大学社会学部社会学科
早稲田大学教育学部教育学科
早稲田大学人間科学部環境学科
同志社大学社会学部社会学科
立教大学観光学部観光学科
明治学院大学経済学部経済学科
日本大学経済学部経済学科

受験の前の日、当日に日本史でやったこと。試験会場に持って行った日本史関連のもの

受験の前日は特に日本史を学習しました。英語、国語は前日にやって直接点に結びつくことは少ないのですが、日本史の場合は前日に偶然やった語句が出ることがあります。また、早稲田大学別予想問題演習をうけたので受験の前日にその講座の復習を徹底して行いました。事実、本当に予想が的中し驚きました。なぜ受験生から神と言われているのかが分かりました。その的中率たるや予想問題演習ではなく予言問題演習といってもよいくらいでした。これ以上書くと雑誌の裏に載っている怪しいブレスレットの広告のようになってくるので控えますが、それほど役にたったということです。

受験当日に持って行ったものはサクナビと早稲田予想問題演習のテキストそして土屋先生の史料参考書のみです。試験が始まるまでサクナビを眺めます。いつもと同じ勉強をすることで気分を落ち着かせる効果もあるでしょう。また机に早稲田大学予想問題演習などのテキストを置いとくとライバルに対してよい威圧効果を与えることが期待できるかもしれません。

試験後の自己採点をやったか。またサクナビに書いていない語句が出てきたときに試験中どのように感じたか。また、その語句を調べて、サクナビに書き込もうとしたか

試験が終わった後に、自習室などで採点や答え合わせを行うことは一切ありませんでした。というのも試験終了後、毎回すぐに最寄りの駅のごみ箱に問題用紙を捨ててきたからです。周りの受験生から見れば理解しがたく、試験がさぞかしうまくいかなかった人のように映ったでしょう。なぜすぐ問題用紙を捨てているのかといえば、ついつい答え合わせをしてしまうのを避けるためです。答え合わせをすると思わぬミスが露呈され気分が落ち込みます。気分が落ち込むと試験期間中のわずかな勉強時間の勉強効率が低下すると考えたからです。もちろん、しっかりと自分を保つことのできる人なら自己採点をしてもよいでしょうが、私は非常に落ち込みやすく、物事を悪いほうへと考えてしまう性格のため自己採点をするのは避けました。

また、試験中にサクナビに書いてない語句が出てきた場合に感じたことですが、土屋先生が常日頃から「出来なくてもいい語句は捨てろ」とおっしゃっていたのでとくに臆することもなく切ることができました。また、私は「日本史の戦場」(土屋先生のオリジナル講座で1学期に近現代の大半を終わらせ、2学期に問題演習を行う講座)を受講しており、問題演習に関しては十分な訓練をつんでいたのでそれもあるかもしれません。試験中に知らない語句が出て、講座で教わった対処法を用いても回答できない場合は、「あ、そう。」くらいにしか思いませんでしたし、逆に予想問題演習で予想されたものが出た場合は心の中で叫ぶほど喜んだものです。

明日、志望大学に受験に行くあなたへのメッセージ

受験は日々の鍛錬がものをいいます。逆に言えば日々正しく鍛錬したものであれば必ず合格できます。試験会場には早めに行っておきましょう。服装は温度調整ができるように。トイレは必ず行っておきましょう。自分のすべてを出し切れるコンディションにしておくことが重要です。

たかが受験かもしれませんが、その受験で当時劣等感の塊であった私が自信をつけ大きく成長できた気がします。合格というものは想像以上に気分の良いものです。これを読んでいただいたみなさんにもこの気分を味わっていただけたらとてもうれしいです。

みなさん。最後まであきらめずに頑張ってください。


土屋文明プロフィール

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