早稲田大学 教育学部合格 女子
流儀 其の六 9,10月編
夏に日本史を学習した反動やその克服法
夏期講習後半から9月の前半にかけて初めてスランプを感じました。まず夏期講習が終わりに近づき、焦ってきました。英語の学習が中心となるなかで限られた時間で自分が何をするべきか、悩みました。それが他教科にも波及し、勉強全体がうまく進まなくなっていたと思います。勉強しなければならないのに、集中出来ない自分がいてもどかしかったです。 夏の後半から9月あたりは正直、日本史の学習は嫌になっていました。しかし、同時に受験本番が刻一刻と近づいてきていることをヒシヒシと感じていました。
自分の覚えられない語句や箇所が固定してきて、なかなか定着しなくてイライラしました。しかし、9月中頃にキュービックアシストを購入した為、日本史の勉強スタイルに変化が出て日本史学習のマンネリ化も改善されました。
およそ半年サクナビ学習をしていて、サクナビには合格点を取るのに十分な情報がキチンと載っているということは十分理解していましたが、それと同時に少しでも飛ばしてしまったり、やらない部分や疎かになった部分があったら、それは大きな痛手になるということも実感していました。モチベーションが上がらないときは、「もしこの語句が書けなくて落ちたらどうする。」と自分に言い聞かせていました。
1学期までの復習は終わっていたか
一学期の復習に関しては、コンプリの復習は終わっていました。単科の復習は大正までと経済史の復習で止まっていました。近現代は二学期でも勉強できるチャンスはありますが、前近代は二学期が始まる前までに完璧にしないともう学習する時間は無いと思っていたので、前近代にウェイトをかけていました。近現代でまだ覚えきれていなかった部分については授業の録音を繰り返し聞き、流れや関係性は見失わないようにしておきました。
またこの時期になると苦手な箇所が出てきます。私は中世の文化史・江戸の学問と教育関係・室町時代の幕府の動揺と混乱あたり・平安時代の終わりあたりが苦手でした。全体的に各時代の終盤と文化史が苦手でした。覚えにくい箇所に関しては、まずその箇所に対するマイナスイメージを取り払おうと、授業の録音を繰り返し聞きました。また夜寝る前に口に出して覚えていました。
夏期講習の復習と問題演習の是非
夏期講習の復習は甘かったと思います。講習は一学期の復習となる部分が多く、変な余裕を感じてしまいレギュラーの授業の復習ほど真剣にやらなかったと思います。しかし、夏期講習で習うことは難関大学の問題を解くには必要不可欠なものばかりです。私は冬になって夏期講習で新たに習った知識が沢山抜け落ちているのに気づき、焦りました。新しく後から入れた知識は忘れやすいものです。もっとしっかり夏期講習の復習をやれば良かった。と後になって心から思いました。
また夏期講習の講座は更なるレベルアップの為にあるもので、ただの一学期の復習講座ではないと思います。(当たり前のことですが。。。)夏から日本史学習を始める人は大きなハンデがあることを自覚しなければならないし、今まで順調にやってきた人は(今まで順調だった人こそ)、手を抜かず学習するべきだと強く思います。
問題演習はまず講習のテキストに付いている問題と一学期の早慶上智日本史問題演習のまだ解いていない部分をやっていました。他にもう一冊、市販の難関用の問題集をやっていましたがこちらは一巡しか出来ずやりっ放しになってしまいました。今思えば新しい問題集に手を出す前に講習の復習をもっとしたり、今までやってきた問題の復習をした方が良かったと思います。先生が「サクナビに載っていなくて覚えるべきか知りたかったら聞きに来なさい。」とおっしゃっていたこと、用語集を持っていなかったこともあって、わからないことや、未知の語句に出会ったら全て先生に聞いていました。私のような日本史初心者には頻出度や傾向というものが全く分からないので、サクナビで対処しきれないものは全て質問していました。
2学期の学習と1学期の学習の兼ね合い
日本史学習の時間の内訳は一学期の単科(近現代)④、二学期のコンプリ(江戸中期から幕末)③、二学期の単科(戦後)②、一学期のコンプリと夏期講習①という割合でやっていたと思います。近現代にかなりウェイトを置いていました。二学期からはどうしても近現代中心になってしまうので、二学期が始まるまでに少なくとも江戸前期までは完璧にしておかないと後から苦しくなってくると思います。
近現代の学習について
近現代史では昭和が苦手でした。関係性がゴチャゴチャしていて覚えにくく感じていました。その部分は授業の録音をいつも以上に繰り返し聞きました。また紙に何度も書いて覚えました。一回目に復習するときに通常より時間をかけて覚えれば、そこまで苦手意識を持たなかったのではないかと思います。
この時期にサクナビ学習で役立ったこと
夏期講習でテーマごとに学習することによって今までバラバラになっていて繋がりにくかった知識が一つにまとまることがありました。特に土地制度史は講習を受けたことでさらに知識が深まりました。
また土屋先生の経済史は本当に分かりやすく面白かったため、もっと経済について学びたくなりました。現在、大学では経済系の勉強をしています。
模試の成績
模試の成績は下がりました。語句量が増え、知識があやふやになっていたからだと思います。しかしその点はキュービックアシストを繰り返しやることで改善されました。また第一回早大プレでは思うように結果が出ず、早稲田の問題の壁の高さを感じました。(今まで過去問はやっていなかったので。。。)
しかしもう一度サクナビと解答・解説を見ながら問題を解いてみるとまずまずの点数をとれたので、このまま何回も徹底的にサクナビをやろうと思いました。
模試などで上手く点数がとれなくて伸び悩んでいる人は一度復習の時にサクナビを見ながら問題を解いてみると良いかもしれません。どうやって既存の知識を運用して問題を解くのかコツが掴めるかもしれません。
他の受験生のこの時期の文化史の学習
大学の友達に聞くと文化史は最後に詰め込んだ。という話を良く聞きます。しかし文化史は流れ等もあまり無いし、漢字が難しいこともあってなかなか定着しません。何度も繰り返す必要があるので時代毎にきちんと勉強した方が絶対に今後のためになると思います。
他の受験生は日本史学習をどのように進めていたか
私の周りには教科書を読んで先生が配る教材プリントをもとに授業を聞いてそれを少し勉強して、あとは一問一答をひたすらやることで暗記をする。というひとが多かったです。
センター試験を受験するつもりであったか
センター利用を使うつもりだったので、センター試験を受験することは、はじめから決まっていました。私大狙いの人にとってセンター利用は大きな武器になります。受験料も一般受験の約半分ですし、対策も一つですみます。また基礎を確認しスピード力をつけるのにも良い訓練になると思います。受験を強く推奨します。