早稲田大学 教育学部 合格 女子
流儀 其の六 5,6月編
サクナビの効率性と受験勉強への影響
私はレギュラー(コンプリート日本史)と単科(日本史の戦場)の授業をダブル受講していたので、一週間で覚えるべき量はとてもたくさんありました。原始・中世・近代の三つの時代を並行して学習していくため、きちんと学習できるか不安になりましたが、サクナビ学習にそのような心配は不用でした。サクナビは各時代や分野ごとにプリント一枚に受験に合格できるだけの本当に必要な情報が詰まっていて、また語句の配置まで考えてあり言われた通りにしっかり暗記すれば他に必要なものはありません。
短期決戦で暗記科目をこなすには、
①どこまで覚えるべきか知っていること
②必要以上に時間をかけないこと
③必要な情報が一つにまとまっていること
の三点が重要になってくると思いますが、サクナビ学習ではその全てがそろっています。
5月に一応持っておこうと思い、山川の教科書を購入しました。しかし、何が大切で何と何が関連するのかもよく分からず、書いてある意味が取りにくい部分もあったので、すぐに見なくなりました。(結局教科書は、センター前に写真や図版を確認するのに使っただけです。用語集は購入もしていません。)そしてその時に「本当にサクナビは効率が良い。」と実感しました。もしも暗記の得意でない私が教科書だけで独学していたら、成績は絶対に上がらなかったと思います。
ただ、この頃は史料学習が疎かになっていたと思います。授業では土屋先生に何度も史料はその都度学習するように言われていました。授業中に目を通し、サクナビにも水色でページ数を書き込んでいましたが、ついつい一緒に学習することを忘れてしまい、まとめて見ることが何度もありました。
また、初めのころは語句を覚えるのに必死で、「いつの・どこを学んでいるのか」という大枠を見失うことが多くありました。(例えば、法隆寺金剛釈迦三尊と中宮寺半跏思惟像が同じ時代のものだとは分かるのですが、何文化かは分からなかったり…)苦手意識があったことがそれを助長していたのかもしれません。
この失敗はセンター演習の結果に直結しました。サクナビの何処に書いてあるかは思い出せるのですが、正誤問題に対応出来ず焦りました。しかし、これらは正しい学習手順を踏んでいなかったことが分かり、少し時間がかかりましたが解決することができました。これらは暗記科目が苦手な受験生なら誰でもつきあたる最初の壁だと思います。そうした壁が目の前にあらわれ、うまく学習成果を出すことができなければ迷わず土屋先生のところへ相談しにいったほうがいいと思います。土屋先生から的確なアドバイスをいただいたせいもあり、日本史の学習の方向性を間違えずに進むことができたと思います。
サクナビ学習の効率性以外に感じたこと
私が本当にサクナビの凄さを実感し始めたのは問題演習を始めた頃でした。問題集は入試の過去問を時代別に分類した形式のものを使っていました。(レベルは偏差値60前後)その他に代ゼミの講座で「早慶上智日本史問題演習」を受けていました。
演習をしていると、問題がとても楽に解けることに気付きました。暗記をしていれば当たり前のことのように思われますが、サクナビを思い出せば短時間で記述・正誤・論述とあらゆる問題に対応できました。日本史初心者の私が早稲田レベルの問題をきちんと解いていることに驚きましたし、自信にもなりました。
英語等の教科は基礎を習って徐々にレベルを上げていく必要がありますが、サクナビ学習では一度しっかり学べばあらゆる形式・レベルの問題が解けるようになります。これはサクナビが入試問題を研究して作られた学習教材となっているからで、またサクナビ学習の最大の利点だと思います。
受験勉強でスランプがあったか。そのスランプをどう乗り越えていったか
1学期にスランプは無かったと思います。毎日色々なことを知れるので楽しかったです。代ゼミに行くのが楽しみでした。
日本史の成績はどう推移したか
初めて受けた記述模試で偏差値70を超えました。とても嬉しかったのですが、定着が不十分で解答出来なかった語句があり、そちらの悔しさの方が強く感じました。しかし「サクナビの勉強は間違っていないんだ。」と安心もしました。
模試は普段の演習とは違う雰囲気で受けられ、また自分の苦手な部分や定着度を知ることが出来る絶好の機会です。必ず受けるようにしましょう。また当たり前ですが、復習 を怠らないことです。日本史の復習は普段からキチンと勉強していればそれ程時間を要しません。最低でも2回はやりましょう。私は今でも模試で書けなかった語句を覚えています。
一年を通して日本史の成績は安定していました。記述系の模試で偏差値65を下回ることはなかったと思います。しかし、前述したように勉強の仕方が不十分だったためセンター模試の成績は悪かったです。(点数は65点くらい)しばらくして自分の問題点に気づいたので良かったのですが、記述では上手くいっているのに、センターではどうして点数が低いのか少し考えました。悩む前に先生に相談しましょう。
なかなか勉強の成果が出ない人もいると思いますが、絶対に焦らず今やるべきことを確実にこなすことを忘れないで下さい。
受験と親
私は地方出身者で、東京で一人暮らしをしながら代ゼミに通っていました。したがって、親には毎日電話をしていました。授業のこと、生活のこと等何でも話していました。もちろん土屋先生のことも話していました。
私の弱点は日本史であることは両親も十分理解していましたが、私が授業中の面白かった話しかしないので少し心配していたようです。しかしきちんと結果が出ていたので特に何も言われず、逆に我が家では土屋先生は大人気になっていました。
他の受験生の勉強法
私の仲がよかった友人は皆土屋先生の授業を受けていました。皆、この時期は日本史はサクナビしか勉強していないと思います。今でもたまに会いますが、共に高めあうことが出来る素晴らしい友人たちだと思っています。
春には全員揃って早稲田大学に合格しました。
受験には友人も大切になってくると思います。自分の目標を見失わないように、一緒に頑張れる友人を見つけられたら良いと思います。
マイブーム
朝ご飯を何にするか考えるのが好きでした。納豆やヨーグルトなど身体に良いものは必ず食べるように心掛けました。また制服を着る必要がなくなったので、毎日何を着ていこうか考えるのも楽しかったです。
夏までは毎日21:00まで自習室に残り、家では勉強しないようにすることで勉強と生活を分け、ストレスを感じないようにしていました。