早稲田大学 合格 男子
流儀 其の四 5,6月編
サクナビの効率性と受験勉強への影響
自分は当初、どんな勉強法で勉強をしたらいいのか分からなかったため、教科書の丸暗記を試みました。言うまでもなく、無謀で効率の悪い学習になってしまい、なにより模試の点数が全く変わりませんでした。
サクナビは時代ごとに分かれているだけでなく、分野・テーマ別にも分けることができるので、各ページ毎に上から下へ真っ直ぐ勉強していけば自然と歴史の流れを理解することができますが、教科書はサクナビに比べ不必要な説明やページをまたいでの説明が多かったため、とても勉強がしづらかったです。
また、私は9月から土屋先生の講義を受講した関係で、1学期の分は他の人のサクナビを借りて勉強をしていました。勉強を始めた時は、「なぜこの用語がここに書いてあるのか」や「このゴロ覚えづらいわ」といった、自分の手で作っていないノートへの違和感を覚えましたが、何度も繰り返し学習し知識が増えるにしたがって、共感できることが多くなり、最終的に知識の増幅に役立ちました。
自分の作ったサクナビならばもっと効率的で効果的な勉強ができたと思います。
サクナビ学習日本史の成績が目に見えて向上したのは11月頃です。正直、サクナビを初めたての9月頃は思うように成績が上がらないため、サクナビに対して疑念を持っていましたが、11月の模試の結果を見てこの疑念は完全に払拭されました。
なぜ成績が向上したのか自分なりに考えてみたところ、下手な選択問題に引っかからなくなったことだと思います。これはもちろん、多くの問題を解いてきた成果だともいえますが、一番はサクナビの勉強で実際に出題される問題を押さえられたおかげだと思います。
出題される内容を中心にまとめてあるサクナビと土屋先生の講義は、勉強すればするだけ点数に直結し、11月に点数はこんなに変わるのだなあと人事のように思った記憶があります。
しかし、同時に4月から始めていればもっと点数がとれたのに、という後悔の気持ちもありました。
サクナビ学習の効率性以外に感じたこと
他の授業と違うなと思ったことは、あらかじめ重要な用語や年代が書き込まれており、ほとんど自分で書き込む必要がなかったことです。
他の講師の授業では、黒板に書いたことをノートに写させ、それを覚えさせるといったものでしたが、これは講師が黒板に書く時間やそれをノートに写す時間が時間の浪費につながるのではないかと常々思っていました。
サクナビを用いた土屋先生の授業では、あらかじめ重要語句が書き込まれたプリント(サクナビ)の補足・解説にとどまらず、どのような形式(正誤、史料、論述等)で受験で問われてくるのかを断言してくれるため、授業に集中でき同時に補足的に自分で書き込んだ箇所に重要性を見出せました。どのように問われたらその語句を答えればよいかを意識しながら学習できるのです。それが、結果的に知識の定着を早める要因になったのだと思います。
受験勉強でスランプがあったか。そのスランプをどう乗り越えていったか
受験勉強を始めたての頃は、すぐに成果の出ない自分に苛立ちを覚えましたが、最終的に志望大学に受かればいい、と自分をリラックスさせ肩の力を抜いた勉強をするようにしました。
やはり、スタートが遅いと焦りが生じ、自分に対してネガティブな思いを抱いてしまうと思うので、特に日本史などの暗記科目は早めに学習を始め、絶対の自信を持てる教科にするべきだと思います。
暗記科目は比較的努力した分成績が伸びる教科です。
日本史の成績はどう推移したか
まだ土屋式の学習に出会っていなかった頃、5・6月は日本史をほぼ勉強していなかったため、凄まじい成績でした。具体的には、学校で受けたセンター模試で36点しか取れませんでした。
しかし、土屋先生のサクナビで学習を開始してから2か月後のセンター模試では70点台にのせることができ、最終的には本番のセンター試験で94点を取ることができました。
模試の偏差値も最終的に70台まであげることができ、自分でも変化に驚きました。
受験と親
基本的に放任主義な家庭なので、受験や授業に関しては特に話したり聞かれたりはしませんでした。しかし、模試は毎回見せるようにしており、主に日本史の飛躍的な成績の向上に本気で驚いていました。
他の受験生の勉強法
5・6月は友人も安穏としていたようで、しっかり勉強している人はあまりいないようでしたが、その中でもコツコツやっている人は教科書での学習をしていました。
学校では未だに弥生時代をやっているような時期だったため、学校のプリントは当てにせず太字の箇所を闇雲に暗記する勉強法を行っていたようです。
しかし、言うまでもなく時間を無駄に浪費する学習だったようで、その友人は模試はおろか定期テストすら自分と大差ない位置にいました。
また、他の予備校の授業で作ったノートを用いて覚えている友人もいましたが、入試で出ない用語が含まれていたようで、膨大な量に負け、中途半端な知識しか身についていなかったように思われます。
マイブーム
受験には甘いものが必須!ということで、やる気を出すため・集中力を上げるためにチョコレートを大量に食べていました。授業の前には糖分補給をして頭がしっかり働くように気をつけていました。直前期にはあまりにも食べ過ぎたため、さすがに糖尿病を恐れましたが、入試の当日も1教科が終わるごとに糖分を注入し、脳を最大限に生かせるようにしました。糖分効果のおかげかは定かではありませんが、本番中の閃きには何度も助けられました。