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立教大学 社会学部合格 女子 
流儀 其の弐 5,6月編

サクナビの効率性と受験勉強への影響

私がサクナビの効率性に気づいたのは、ちょうど律令国家の移行くらいから人物名が急に増えて、さらに天皇の血縁関係や即位の順番が複雑になってきたあたりからでした。この分野は、どの天皇の時代にどの事件が起き、どの都に移ったかなど、込み入っていて非常に混乱する範囲です。でも、サクナビは、天皇中心に事件、都、外交政策などがまとめられていて、効率よく学習できます。

また、後回しになってしまいがちな文化も、時代に合わせて一緒に教えてくださるので、時代と文化がバラバラにならない点も、学習効率を高める重要な部分です。私はこの頃には、拡大コピーしたサクナビに、頭に残っている先生の言葉をさらっと書き込めるようになっていました。また、関連する言葉どうしを線で繋ぐことで、以前出てきた語句でもすぐに関連させて記憶できるので、関係のある語句の情報があちらこちらに分散されることがなくて、頭に一塊になって定着しやすい点もサクナビならではだと思います。さらに、サクナビ中のだいたいの語句の位置を覚えることで、記憶がもっと簡単に引き出しやすくなりました。

サクナビ学習の効率性以外に感じたこと

現役時代の私は史料を読んで学習した気になることが大抵でした。でも読んだだけではどの部分が穴埋めで聞かれるか、どの一文を読めば何の史料と特定できるかはわかりません。身につかない史料の学習をしていました。

しかし、サクナビと史料を同時進行で学習し、史料集のページ数をサクナビの関連部分に書き込むことで、急激に能率が上がりました。ページ数を書き込んでおけば、復習するときにいやがうえにも目に付くので史料に手がのびます。このようにしてサクナビと史料集をうまく活用することで、模試での史料問題に頭を抱えることがなくなりました。

受験勉強でスランプがあったか。そのスランプをどう乗り越えていったか

私はもともと感情の浮き沈みが大きいので、模試で自分にとってやりきれない後悔のあるミスをしたときなどは、毎回やる気がなくなっていました。これ以上先の見えない勉強をしたところで本当に学力が伸びるのか、という不安には常に苛まれていました。あまりにもモチベーションが下がってしまったときは、私は勉強する手を止めました。友達に食事に誘われたら、その日やると決めた分だけしっかりやり、その小さな達成感だけを抱えて出掛けました。遊びに行く前は多少の罪悪感はあったのですが、さんざんしゃべって夜遅くに静かな街を帰るときには、とてもすっきりしていて、さあ明日からまた切り替えて頑張ろうという気持ちになっていました。

でも、息抜きと称してけじめなく遊んでしまうのは、受験生には毒です。自分の状況をわかってくれる、迷惑かもしれないと感じながらも誘ってくれる、そんな友達がいてくれたことは、私が受験に正面から打ち込めた、大きな理由だと思います。

日本史の成績はどう推移したか

日本史の成績は現役のときよりも格段に上がりました。センター模試では毎回90点台をキープしていたと思います。一回だけ高得点を出すのではなく、毎回多少の凡ミスはあって悔しい思いはしたものの、常に満足のいく成績を得られたことは日を追うごとに自信に繋がっていきました。前回の悔しいミスを次こそは挽回してやろうという意気込みになれたのも、毎回高得点を出せていたからだと思います。

受験と親

母は特に日本史がすきで、本もよく読んで知識も豊富なので、よく話して相談に乗ってもらっていました。時にはその日の学習の確認に、軽く問題を出してもらうこともありました。受験勉強の不安を泣いて訴えたことは何度もありましたが、学習面に関しては自分の中で試行錯誤して確立した方法があったので、その点ではあまり話をもちかけたことはありませんでした。両親も、私を信用してくれていたので、特に聞かれたこともありませんでした。

他の受験生の勉強法

私はあまり器用なほうではないので、予備校の授業以外に自分で参考書や問題集を解いたりはできなかったのですが、友達の中にはサクナビの学習を続けつつも違う問題集を使っていた人もいました。土屋先生の講座をとっていなかった友達は、授業内容をもう一回ノートにまとめ直したり、文化の範囲を後回しにされてしまっていたせいか、最後にまとめて詰め込んでいたり、あまり効率のよい学習はしていなかったと思います。

また、授業90分を録音して、あとでサクナビに清書しながら聞き直していた友達もいました。録音して復習する勉強方法は悪い方法ではないと思いますが、私はあまりおすすめしません。録音されていると思って安心してしまうと、授業中に集中できなくなってしまうからです。また、同じ90分をもう一回使うのは非効率的だと思います。それだったら、授業に集中して聞き漏らさないようにメモをとり、授業終了後はひたすらインプットに回すべきだと思います。ただ、経済などややこしい説明を理解できなかったときや、思い出せないときには、録音は有効だと思います。録音したものを全て聞くのではなく、必要な箇所だけ聞くといったルールをつけることが必要ですが。

さらに、私はわからない箇所があったら先生に質問に行く癖をつけました。自分で考えてみて、前のサクナビや史料を見返してみて、それでも疑問点が残ったら質問に行くのが一番納得できます。あまり質問に行かない友達もいましたが、結局どこがわからなかったかも忘れてしまっていたようでした。

マイブーム

抹茶アイスが私はだいすきで、最後まで予備校で自習して家に帰ってから、ご褒美に食べていました。また、セブンイレブンのホットスナックがおやつにちょうどよく、友達と決めた時間まで勉強したら、一緒に買いに行って息抜きをしていました。今でも食べると当時のことをよく思い出します。


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