立教大学 社会学部合格 女子
流儀 其の弐 1,2月編
この時期、日本史学習(受験全般)で感じた不安
私の性格的なものもあるのだと思いますが、夜寝られなかったり、食欲がなくなったりということはありませんでした。浪人の一年間、夜遅くまで勉強して体力を削ることだけはしたくなかったので、夜は遅くても1時までには寝るようにしていました。食事も、抜くとリズムが崩れるのでしっかりとっていました。体調面に問題ありませんでしたが、やはり精神面は弱ってきます。滑り止めの大学はトントン拍子に受かっていたので、全部落ちて行く大学がなかったらどうしようという不安はありませんでしたが、さすがに第一志望の大学の受験日が近づくと緊張してきました。試験に遅刻したり、合格したのに、手続きの〆切日を間違えるといったような恐ろしい夢も見ました。
一年の努力をたった一日の数時間に懸けるのですから、気が張りつめたり、思いが空回りしたりすることがあって当然です。試験日が近づいてきたら、開き直ることです。自分が試験のためにかけてきた時間や思いを信じて自信に変えることです。あとは、体調面を調整して当日に備えて下さい。いつものことをいつも通りに。これが一番です。
1月、2月には日本史学習はどのようなことを行なっていたか
1月の中旬くらいまでは、サクナビの復習を繰り返していました。1学期までの復習は夏休み中に2周いくかいかないか程度まで進めていましたが、日本史は触れていない知識はどんどんこぼれていってしまうので、常にサクナビをそばに置いてこまめに見直すように心掛けていました。
2学期の復習も2周程度だった気がします。特に明治時代は本当に複雑で、覚えることが盛り沢山です。それゆえに、年号を変えた細かいひっかけや正誤問題は大学側からしたらやりたい放題なのでしょう。江戸時代が終わって、さまざまな改革がなされたあたりは私は本当に苦労しました。分野に分けて、それまではどうだったものが、明治の改革を経てどのように変化したのか、これを中心に勉強しました。これがわからないと制度改革を理解したことになりません。あとは内閣です。どの内閣がなにをしたのか、なんの条約をどの国と結んだのか、いつも混乱していました。学習法といえるかわかりませんが、私には妹がいるので、何の資料も見ずに妹に説明することによって自分の頭のなかで詰め込んだ知識の整理整頓をしていました。
2月になって不安だったのは、手をつけていなかった夏期講習の文化史のテーマ別の分野でした。時代別の文化史は終わっていたのですが、テーマ史を1月になって、ゼロのものに手をつけて中途半端にしてしまうのが怖かったので、開き直ってやらないことに決めました。文化そのものをやらなかったわけではないので、勘違いしないで下さい。1月、2月にもなれば日本史に限らず、なにか頭から抜け落ちているんじゃないかと思うことがよくあります。でも大事なことは、自分に必要なことを限られた時間で繰り返し繰り返し続けることです。新しいことには手を出さず、蓄積された知識を完全に自分のものにすることが、一番安心します。もちろん、こうした反省から受験生の皆さんは文化史のテーマ史を余裕をもって学習できるスケジュールを立てて下さい。
受験を申し込んだ大学、学部。また、日程などで気をつけたこと
・日本大学 法学部
・成城大学
・成蹊大学
・法政大学 社会学部
・学習院大学 法学部
・明治大学 政治経済学部 情報コミュニケーション学部
・立教大学 社会学部
・早稲田大学 政治経済学部 社会学部 文化構想学部 教育学部
試験日が連日になるのは最低2日間と決めていました。できれば1日おきくらいが調度いいと思います。あまり連投を繰り返すと、気持ちに余裕もなくなってくるし、なにより切り替えが苦しくなってしまいます。
受験の前の日、当日に日本史でやったこと。試験会場に持って行った日本史関連のもの
受験の前日にやったことは、自分の苦手な部分のサクナビを見直しての細かいチェックと、土屋先生の史料集の確認です。あとは先生がたてた大学や学部ごとの出題予想の分野のサクナビを復習することです。
試験の会場に持って行ったものは、自分の苦手な部分のサクナビと、先生の史料集です。サクナビはすべて持って行ったところで重たいだけなので、テーマ史、近代を中心に抜粋して持って行きました。これを日本史の試験前やお昼ごはんの時間に確認していました。史料集は読み物としていつもそばにあるといった感覚で日々持ち歩いて、暇があれば目を通しているといいと思います。
試験が終わった後、日本史の自己採点をやったか。また、サクナビに書いていない語句が出てきたときに試験中どのように感じたか。また、その語句を調べて、サクナビに書き込もうとしたか
試験後に自己採点はしませんでした。早稲田以外は大体自信を持って試験を終わらせられたので、わからない語句があったから探して調べてみようとは考えませんでした。早稲田の試験でも、まったく聞いたことも見たこともないような語句が出てきたことはなかったような気がします。ただ、立教大学や明治大学の試験で、問題を解きながらど忘れして出てこなかった語句や、自信を持って答えられなかった問題は、帰ってから見直しをして知識を固める作業をしました。
サクナビで扱ったことのない分野、語句の入った文章が出てきたことはあったと思いますが、頭にない語句はいくら考えたところで出てこないし、そこで立ち止まっていたところで時間の無駄なのですぱっと切り捨てました。私は結構おっちょこちょいなところがあって、いらない漢字のミスなど、よく凡ミスをして後悔します。なので、最後にひと通り見直しをしたかったので、時間は1分も無駄にしたくありませんでした。
明日、志望大学に受験に行くあなたへのメッセージ
自分が明日のためにやってきたことは、自分だけが知っています。自分の頭の中だけに詰め込まれています。自信とは、自分を信じることです。自分が1年やってきたことを信じることです。びくびくしないで、堂々と、全力で、ぶつかってきてください。