慶応義塾大学 経済学部 合格 男子
流儀 其の四 9,10月編
- «慶応義塾大学 其の四 7,8月編
- 慶応義塾大学 其の四 11,12月編»
夏に日本史を学習した反動やその克服法
二学期が始まってから日本史の学習時間は少し減らして英語に比重を大きくしていました。一学期の復習をしっかりしていたので大きな失敗はありませんでし、夏の最後の模試での結果に少し満足していたのです。しかし、二学期のコンプリート日本史の復習が少し疎かになっていて、さらに10月くらいに、友達との一問一答であまりにも答えられない事にショックを受けてもう一度しっかりやり直そうと決意しました。
ただ、自分の勉強には模試の成績などで自信を持っていたので周りに焦ることはありませんでした。
しかも土屋先生のサクナビは効率良く反復ができるようにつくられています。反復学習では日本史の学習時間を大幅に取られることも無かったので、じっくり焦らずもう一度やろうと決めました。それ以降は一日に一回は折に触れて絶対にサクナビを学習するように努力しました。代ゼミの自習室でしか触って居なかったサクナビを行き帰りの電車、夜寝る前の布団の中で見るなど、極力一学期では勉強していなかった時間をサクナビに充てたのです。こうして英語に取られた日本史学習時間をなんとか取り戻しました。
1学期までの復習は終わっていたか
学習方法も特に変わりはなく、授業の録音を聞いてサクナビを黙読する日々でした。やはり授業を聞き直すと毎回新しい発見や理解があります。ただ、前にも書きましたが、今思えば覚えにくい箇所は書いて暗記すればよかったと思います。
一学期の部分を触れなくなってしまう事が怖かったので、二学期が始まってしばらくしてからは土日に一学期の復習をするようにしました。幸い、夏に一学期の復習は完璧に終わっており、夏期中にひたすら繰り返し復習できていたので、一学期の内容をそこまで時間を掛けて復習する必要は二学期になってありませんでした。
苦手分野は古代史全体でしたが、この頃になってくると夏に集中的に取り組んだおかげでかなり分かるようになっていました。
それでも平安の貴族の家系図など、忘れやすい所は依然として分からなかった部分があったので、サクナビに、覚えられない部分に付箋を張って毎回サクナビを開いた時には確認するようにしました。毎回見ることで、頭の理解の前に目で覚えてしまいました(笑)
問題演習の是非
問題集はまったくやりませんでした。なぜなら、土屋先生が無闇に問題集をやるならサクナビを繰り返し読み込むほう(学習するほう)が効果的だと仰っていたからです。実際に、一学期、夏と含めてサクナビを授業の録音と共に黙読する方法だけで成績が上がっていたので、あえてやる必要は無いなと思っていました。さらに日本史の問題集の為に時間を割くなら英語にまわしたほうが良いとも思っていました。このような考えだったので基本的に問題集はやらなかったです。
ただ、土屋先生が代ゼミで担当している早慶日本史問題演習のテキストの問題はやっていました。しかしこれもサクナビの知識を生かすという面が強く、問題演習というよりサクナビの知識をいかにして問題に対応させるかに重点を置いているようでした。これを問題集といえるかどうかは微妙ですが、土屋先生のコンプリート日本史を受講している人にはサクナビ学習との相性はいいと思います。
2学期の学習と1学期の学習の兼ね合い
初の頃は毎日二学期の復習しかやっていませんでした。しかし二学期始まって少し経つと一学期の内容を覚えているか心配になりました。そこで僕は、平日に二学期の復習へと手をまわし、一学期の復習は土日にやるようにしました。時間はよく覚えてないですが、一学期の復習も二学期の復習も録音を聞きながらサクナビを黙読するという勉強をしていたので、一日一講座(90分)はやっていたことになります。
近現代の学習について
近現代は得意分野だったのでつまづきませんでした。敷いてあげるなら流れを意識することを、近現代では少し怠ってしまったかなぁと思います。近現代はサクナビでも情報量が少し多くなってきて、気づいたら時間軸や原理などをすっとばして語句暗記だけ集中してしまっていた事が結構ありました。
本来ならその都度、録音を止めて語句どうしの関連や他の事項と時間軸を照らし合わせながら学習をすべでだったのに、録音を聞く→黙読だったので、自分では流れを意識しながらやっていたつもりでしたが、いつのまにか書くこと、そして暗記することだけに意識が傾いてしまったのだと思います。ここは皆さんも注意して下さい。
例えば政党の流れや社会経済などが複雑に絡み合っている複雑な時代にも関わらず、語句暗記だけになってしまうと、慶應の経済は論述で近現代の時系列を聞いてくることが多いので、論述対策時に時系列が逆だったり、的外れな解答をしてしまったりと苦労しました。なので近現代分野は特に時間軸や理屈を頭に意識してサクナビを読んでいくことをオススメします。
この時期にサクナビ学習で役立ったこと
近現代分野でも理解することが難しいと言われるインフレやデフレ、金解禁やレート、為替など、経済の仕組みが分かったことです。
現役の頃はインフレ、デフレ、金解禁あたりは理解が及ばず、語句の暗記だけで終えてしまいました。なのでインフレやデフレが絡んで出てくるような問題は相当苦労しました(笑)。しかし、土屋先生のコンプリート授業ではこの近現代の経済分野をサクナビでも特別な編成ページで本当に丁寧に教えてくれ、時には文系のためにバナナを例えに使って教えてくれさえしてくれました(笑)
そのため、経済の仕組みを簡単な例え(バナナなど)で説明してくれ、また結構な時間を割いてくれたので比較的楽に理解することができました。
現役の時は難しすぎて絶対に理解することは出来ないだろうなと思っていた分野を完璧に把握できたことは僕の中で大きな革命的出来事であり、それと同時にこの分野の指導で先生それぞれの力量に差が出る所だなとも思いました。
そしてこの理解はその後の戦後史の経済でも深い理解に繋がったので本当に役に立ち、助かりました。
模試の成績
この頃は60後半~70前半で一定でした。点数的にも100点は行かずとも90点台だったので偏差値の上昇は見込めないと判断して維持するよう務めました。
他の受験生のこの時期の文化史の学習
効率が悪いながらも頑張ってやっている印象でした。他予備校も含めて土屋先生以外の先生の講義を受けていた人は、かなりの文化史の量を夏の講習で一気にやってたみたいで二学期始まってもずっと文化史のテキストやっていました。
効率性はともかく時間を掛けて頑張ってるなと感じますが、現役の頃と勉強法が変わって無かったので結果出てるのか気になりました。
やはり土屋先生のように通年の授業の中できちんと文化史を講義してもらったほうが、通史の流れの中で文化史も頭に入りやすく、復習の時間がそれだけ多く確保できると思います。その点でやはりサクナビは良いなと思いました。
他の受験生は日本史学習をどのように進めていたか
友達は他の予備校のテキストに緑ペンを引いて赤シートで隠して勉強していました。そして東進の一問一答と資料集、用語集、問題集をやっていました。通史の勉強は暗記の作業だなと思い、更に効率が悪いかなぁという印象でした。とにかく手を広げすぎで、全範囲全ての参考書や問題集をこなせるのか疑問でした。反面教師ではありませんが、正直これらは自分がサクナビをやり続けるモチベーションにもなりました。
センター試験を受験するつもりであったか
国立志望では無いのでセンターは受ける予定でしたが大きく考えていませんでした。また、センター利用で私大を取る考えもありましたが、合格が決まった後、第一の発表まで待ってもらうために支払う金額が無駄と考えていたのと、一般で私大取れば良いという考えでセンター利用は出しませんでした。
- «慶応義塾大学 其の四 7,8月編
- 慶応義塾大学 其の四 11,12月編»