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青山学院大学 法学部 現役合格 女子
流儀 其の五 11,12月編

この時期、日本史学習に関してプレッシャーや不安に感じたこと

この時期、志望校の過去問を解いてみたとき、自分の中では出来る自信があったのですが、実際はサクナビに書かれていたことでも出来なくて、正直不安に感じましたし、自分の中で自信があった理解力もまだまだ磨きが必要だということも実感しました。

この時期は、センター試験の問題は安定して解答できるのに、私大の過去問だとミスをすることに苦労していました。出来なかった問題は主に、系図の問題や難しい史料、初見史料の問題です。系図は平安後期の藤原家の系図が覚えるのが大変でしたし、初見史料問題は史料に書かれている手がかりをもとに問題を解いていくので、生半可な理解力では対応できません。サクナビにはこのような出題形式に対応できるよう工夫がなされていましたが、私は語句を覚えようとするあまり、系図や史料の学習を怠り、結果サクナビを十分使いこなしていないことを思い知らされました。

この時期には日本史学習ではどのようなことを行なっていたか

この時期には1学期の総復習は終わらせていました。おそらく1つの時代につき10回以上は繰り返していたと思います。復習は授業をやった後にすぐやっていました。復習にかける時間は気にせず、丁寧にやり、記憶を確実に定着させることを心がけました。この方法をしっかりやれば、この時期ですし、他の科目に追われて再度復習することを怠ったとしても、自分でもあれっと思うくらい意外と覚えていることを実感すると思います。

この時期一つの勉強に多くの時間をかけることに戸惑いや不安を抱く受験生は多いと思いますし、実際自分もそうだったので言えることですが、私はなるべく量と質にこだわった勉強をするようにしていました。時間はあくまで、勉強の目標とするものであり、目標の時間が過ぎようとするとき、まだすべてを覚えきれてないなと思った時は躊躇なくしっかり覚えられるようになるまで時間を使いました。しかしお分かりの通り同じ場所を何度もこの方法でやっていては時間は破綻してしまいます。ここで私が一番伝えたいことは、習ったことはどんな方法でもいいから一回である程度8割方は覚えられるようにすることが重要だということです。細かく聞かれてくるところはその都度補足的に覚えていき、ベースは他人に聞かれてもしっかり答えられるようになるくらいや、サクナビのどこに書かれているのかがすぐにぱっと頭に思い浮かぶまでの理解度にすることが重要です。

また、日本史学習において一番厄介だと思われてしまいがちな文化史は早め早めに覚えてしまったほうがいいです。文化史は歴史の流れに沿って同時に勉強していくとわかりやすく覚えやすいですし、文化史に登場してくる書物や絵画は出来事(事件または政策)に影響を受けやすいところなので一緒に覚えてしまうとすぐに覚えられると思います。

私は夏期講習に受講した土屋先生の戦後史をこの時期こつこつと復習していきました。戦後史は他の受験生と差がつく分野でもあると思いますし、私は自分の得意分野にすることを意識して勉強していました。正直、戦後史がうろ覚えの状態で入試に臨んだ場合、仮に戦後史が出題されなければラッキーですが、がっつり聞かれてくる場合は勝ち目がほぼないと言って過言ではないと思います。ですので、私はこの時期夏期講習で使用した戦後史のテキストをフル活用し戦後史対策に励んでいました。

自分がやっている勉強に焦りや不安が出てくる時期ではあると思いますが、先ほどにも書きました通り、習ったことを確実に自分のものにし、さらに、こういう聞かれ方をされたらこう答えようというのも自分でシミュレーションしながら覚えていくことも重要です。

冬期講習での受講講座は何を申し込んだか。また、その講座を選んだ理由と受講後の感想

『土屋文明の日本史 近現代のテーマ史』を受講しました。2学期に学習したところを総復習したかったのと、土屋先生が大変お勧めする講座であったからです。前近代と同様に違った角度から近現代の内容を総復習できるので再度、流れを理解できたり、どの人物がどのような政策を行ったかなどをものによっては深く掘り下げて理解出来たので良かったです。特に明治時代以降、朝鮮や中国との戦争であったり、外交関係が複雑になってくるので理解するのに時間がかかったり他のものと混交して覚えてしまったりなど色々と困難が多いと思います。私もここを完璧に覚えるまで時間を要しました。土屋先生の近現代のテーマ史のテキストはこの部分が分かりやすく簡潔にまとめてあるため、私はこれを利用してこの分野を克服することができました。もしこの分野が覚えにくく、何度やっても忘れてしまうという人はぜひこの講座を取り、土屋先生の作るサクナビがいかに覚えやすいかを実感した上でこの分野を克服してもらいたいなと思います。 私の受験する大学には正誤問題がほとんどでなかったので正誤問題の演習講座は受講しませんでしたが、センター試験のための正誤対策や正誤の点数があげきれない人は『土屋文明の日本史 正誤問題の克服』をお勧めします。

サクナビ学習でやや不便に感じたこと。それを解消するために自分で工夫をしたこと

授業でサクナビの余白にメモをする点で少し、私にとっては不便に感じるところがありました。私は字が大きい方だったのでいつも書くサイズで書いてしまうと余白が足りなくなってしまうことが度々ありました。なるべく小さい字で書くようにしたり、シャーペンで書くのをやめて黒の細いボールペンを使うようにして、字がごちゃごちゃになるのを防ぐようにしていました。授業のペースはとても速いため授業内で修正したりするのはほとんどできなかったので授業後、時間が経っても分かるように書き直したり、所々修正してまとめていました。あとは、授業内で土屋先生がよく言うことですが、ポストイットを利用しサクナビがさらに見やすくまとめられるように工夫しました。

模試の成績はどうであったか。その成績は以前に比べあがっていたか

模試での点数は8割前後が多かったです。9月頃より8割が続いていたので大きな点数の変動はありませんでした。自分の中で反復が少なかったなと感じるところで失点していた傾向があると思います。間違えたところは直ちに覚えなおし、見やすい色のペンでその部分をぐるっと囲むなりして次は間違えないようしていました。

日本史に関する流言飛語について

学校の日本史の先生が資料集から大仏の写真が徐々に少なくなるという本当かどうかわからない噂を聞いたらしく、今年近くはこの中のどれかが出るのではないかということを言っていました。もちろん入試では出ませんでした。

受験生への応援メッセージ

この時期急に、本番の入試まで残り時間が少なくなっていることに焦り出したり、周りを見て、そこまで勉強熱心ではなかった人とかが急に真面目に勉強しだしているのを見て、つい自分と比較してしまったりなど、、、これらは私が実際に経験したことですが…(笑)これら以外でも焦る要因は人それぞれたくさんあると思います。焦ってしまうことは、誰しもあることですし、焦りたくなくても焦ってしまうこともあると思います。ただ、そんな時は頑張り過ぎず頑張ることを自分に言い聞かせるのです。この時期に模試の結果が悪かったりするとそれはさすがに落ち込みます。みんな同じです。私もそうでした。ただ、ここでいかにポジティブシンキングに変えられるかが今後の自分を左右すると思います。自分にはまだ伸びしろがあるんだ、とか、まだまだあの分野の磨きが必要なんだな、など考え方は如何様にも変えられますし、そこは自分次第になってきます。

志望校の選択は背伸びしがちですが、勉強は等身大で行うべきだと思います。自分にあった勉強スタイルを見つけ出し、それを継続していく上で、すぐには結果は出てこないものですが、本番の入試ではきっと、花開くはずですし、自分が行くべき大学へと導かれるはずです。あとは自分と自分が今までやってきたことを信じて、後ろは振り返らず前向きに日々着々と自分がやるべきことをこなしていくのみです。

必ず頑張っている人にはその人にあった見返りがかえってきます。あとはメンタルを強く持って残りの約4か月、人生の中で一番勉強したと人に言い切れるくらい頑張ってください!継続は力なりです!


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