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青山学院大学 法学部 現役合格 女子
流儀 其の五 9,10月編

夏に日本史を学習した反動やその克服法

9・10月に入ると日本史の学習内容も濃くなってきますし、覚えるにも時間がかかってくると思います。夏休みの疲れがあったり、2学期に入ってしまったという2つの重圧がのしかかってくる時期でもあります。まずは、この時期ストレスなどで体調を崩さないようにすることが大事です。受験生にとって自分の体は資本です!ということを学校の先生が何度も言っていましたが、本当にその通りだと思います。勉強ペースを遅らせないようにするためにも自己管理を徹底することも受験勉強の一貫だと思います。

私はこの時期、2学期に入ったといえども本番の入試までまだあと半年もあるということを自分に言い聞かせ、焦って空回りしないよう、同じ箇所を何度も反復し、1個ずつ丁寧に覚えていく従来のやり方を徹底し続けました。周りで友達が焦っている姿を目にしましたが、私は終始心に余裕を持つことを意識し周りに流されないよう、いつも目が届く位置にカレンダーを置き、自分のペースで勉強することを心がけました。そんな時土屋先生の音声教材はとても役に立ちました。心に余裕を持って勉強することは簡単なことではないかもしれませんが、一度余裕を持って勉強できるとまた同じように継続して勉強したいと思えてきます。

また、日本史に充てる勉強時間は人それぞれかもしれませんが、1学期の忘れないようにする復習を考え私は2学期からは1学期よりも最低30分でも長く勉強することを意識しました。これによって1学期よりは成長したなということを自分自身で感じ取ることができただけではなく、達成感を得たことで次の勉強へのモチベーションにもつながりました。

1学期までの復習は終わっていたか

1学期までの復習は夏期講習で扱ったテキストを用いて毎日何度も復習しました。少し覚えにくいところは授業で録音したものを使い、何度も聞いて理解することを心がけました。基本は土屋先生の音声教材を使用し、何度やったかは数え切れない程やりました。 授業は録音しておいて、理屈を忘れかけた時にもう一度聞くと効果があります。関連が分からなくなってしまった語句を漫然と覚えているだけだとすぐに忘れてしまうし、なにより正誤問題などが解けなくなってしまいます。全ての授業を聞き直す必要はありませんが、理屈が分からない箇所だけをもう一度聞いて理解するやりかたは大変効果的でした。

自分の中で苦手意識があったのは、室町時代です。この時期は覚えるのに本当に時間がかかりました。戦いの名称や人名・系図をたくさん覚えなければならず、内容もとても濃いのでこの時期を苦手とする人も私の周りにたくさんいました。この状況を利用し、周りが苦手とする分野を自分はなんとかして得意分野にしようという気持ちで覚えていきました。まずは、1学期の内容の総復習となるような講座を土屋先生の夏期講習などで受講し、その上で学校や予備校の2学期が始まる前までに、講習で使用したテキストをフル活用して理解力を完璧なところまで持っていく必要があると思います。2学期の内容はとても濃いですし、入試で細かく聞かれるところも多々あるので、夏休みのうちに1学期の内容をほぼほぼ完璧にし、焦りが出てきやすい2学期からの学習を余裕をもって取り組むことをおすすめします。


夏期講習の復習と問題演習の是非

夏休みはセンター試験の過去問を数年分解いてみました。実際どのような問われ方で、どのくらいのレベルなのかを自分で確認してみたかったからです。見てみると、一見難しそうな問題もありましたが、ほとんどは今の勉強方法を継続していれば確実に点数が取れるなと感じました。本当にサクナビだけで点数がとれることに驚きました。本当に入試問題が解けてしまうのです。人によって感じ方は異なると思いますが、実際の入試問題を見て、今までの自分の勉強方法を見つめ直せる良い機会であると思います。

2学期の学習と1学期の学習の兼ね合い

特に苦手であった室町時代・鎌倉時代は一通りの流れを最低3回繰り返し、これを週3回程度やっていました。2学期の復習は、授業でやった箇所をその日のうちに土屋先生の音声教材を使いながら2時間程度復習していました。

近現代の学習について

昭和時代の満州事変と学問・思想統制のところが覚えるのに苦労しました。満州事変だけで内閣が3人も登場してきますし、出来事も盛り沢山で、どの内閣の時期にどの出来事が起こったのかを年号も含めリンクさせて覚えるのがとても大変でした。そのためわたしは何度も何度も繰り返し覚えることを心掛けました。1回完璧に覚えても1週間経つと忘れてしまっていることが多いので、わたしは1回完璧に覚えた日から4日後にもう一度忘れていないかをチェックするようにしていました。ちょうど4日後あたりが記憶が低下していく時期なのでもう一度見直し、ここで記憶を定着させていくようにしました。これをさらに1週間後に伸ばし同じように見直していきました。ここまでくると記憶がさらに定着し忘れにくくなります。 このように計3段階に分けて覚えていくようにしていました。 もちろん音声教材を利用することは言うまでもありません。

近現代の学習方法のもう一つの方法として、満州事変の内容が仮に論述で出題されたとして、当時の内閣名や、出来事をすべて盛り込んだかたちで答案を作成する作業をやってみるということでした。かなり特殊なやり方なのですべての受験生向けというわけではありません。わたしは他の箇所で、ここは必ず論述で問われるというところはまず一度記述答案を作成し、添削してもらった上で覚えていく作業をやりましたが、これも確実に覚えていける方法だと思います。論述解答はすべての内容が分かっていないと書けないので、すべてを覚える必要があります。また、書くことで記憶が定着していくと思うので、かなり良い方法だと思います。論述は難しいですが、確実に力が伸びていく方法だと思うので、ぜひ時間に余裕があれば実践してみることをおすすめします。

この時期にサクナビ学習で役立ったこと

9月にやった模試で日本史が初めて9割近くとれてとても驚きました。それまでは5~6割が多かったので、夏に覚えたことが一気に得点つながったので本当に嬉しかったです。また、サクナビ学習をする前は日本史が大の苦手で、そもそも日本史に全くと言っていいほど興味がありませんでした。サクナビ学習を通じてそんな私の日本史に対する消極的な気持ちが打ち破られたのです。サクナビ学習は他の勉強方法と比べてとても覚えやすく、効率的で、そのまま覚えると一気に点数が上がることを実感出来ると思います。

また、日本史を勉強することが楽しくなり、日本史という教科がとても好きになりました。その結果なのか日常生活の中で日本史に登場してくる言葉に出会った時とても敏感に反応するようになりました(笑)。自分の中で興味を引くものが一つでも増えたことは、その後の大学生活でも役に立つと思います。

模試の成績

 9,10月の模試の成績はともに9割に迫る点数でした。夏前に比べて確実に、飛躍的に上がりました。

他の受験生のこの時期の文化史の学習

私の学校では定期試験において文化史が得点源になることが多かったので、周りの友達は学校の定期試験前に文化史を勉強する傾向にありました。それ以外ではあまりやっていなかったと思います。私も経験したことはありますが、定期試験直前に頭に叩き込んだことは試験では発揮されますが、試験が終わったら忘れてしまうことが多かったです。このような覚え方だと持続性がなく、後で入試直前になったとき自分を苦しめることになってしまいます。文化史の勉強は疎かにしてはいけませんし、試験に出たら確実に得点にするべき分野であり、そうすることで自分を助けてくれる分野にもなると思います。

他の受験生は日本史学習をどのように進めていたか

他の予備校に通っていた友達で、用語を頻出順位に蛍光ペンで色分けて覚えている子がいました。あとは、予備校に通っていなかった友達は用語集や一問一答に付箋を貼りながら覚えていたり、教科書を何度も音読して覚えるという人などいました。 相変わらず効率の悪い勉強をしていたと思います。

センター試験を受験するつもりであったか

センター試験を受験することは学校で強制されていたので受けました。センター利用をして私大受験することを考えていました。センター試験は学校の先生に教えてもらったり、自分で調べるなどして仕組みを把握していきました。


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