オールコックの愛犬トビーの墓
今週のお墓はオールコックではありません。オールコックの愛犬「トビー」の墓です。熱海の温泉街にありますのですぐに見つけられます。まあ、観光客の中で写真ばちばち撮ってたのは私だけですけど。。。
さて、オールコックと言えば、幕末に日英修好通商条約を締結した後イギリスの総領事として来日、のちに公使となった人物です。『大 君の都』の著者、四国艦隊下関砲撃事件を指揮した人物でもありましたね。しかしオールコックが公使として日本にいたのはたった3年間だったのですよ。で もって休暇の時に外国人で初めて富士登山をしてその帰りに熱海に温泉湯治で立ち寄ったわけです。愛犬トビーをつれて。
ところが!熱海の間欠泉からでる熱湯に愛犬トビーが飛び込み死んでしまうという悲劇が起きます。 うっうっ、かわいそうに。。。というよりもマヌケすぎるぞトビー!!!!でも温泉街の大浴場ってたまに死ぬほど熱いお湯でるときあるからなぁ。トビーはその犠牲となったのでしょうね。
その後トビーの死を悲しんだ現地の人々はトビーを手厚く弔ったので、それを知り感激したオールコックは愛犬トビーに捧げる墓碑(写真右POOR TOBY)を作り熱海に送りました。攘夷吹き荒れる日本において、本当の日本人の気質を感じ取ったオールコックは本国に日本を誤解しないようにとの書簡を 送っています。
トビーの死が日英関係の悪化に歯止めをかけたというのは言い過ぎでしょうかね。
はい、言い過ぎです。