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早稲田大学 教育学部合格 女子
流儀 其の六 1,2月編

この時期、日本史学習(受験全般)で感じた不安

ついに受験が迫ってきて一番焦っていたのはセンター前でした。何だか気持が浮ついていて、怖かったです。特に土屋先生に質問に行った時も、変なミスが多くまたよく分からない質問を繰り返していました。「とにかく落ち着きなさい。」と繰り返し言って頂きました。先生に声をかけて頂かなかったら、恐ろしい結果が待っていたのでは。。。と思います。気持ちもイライラしていました。

受験前になるとよく代ゼミの授業中の夢を見ました。また、サクナビのある1ページがフワっと頭に浮かんでくることや、英語の単語が頭の中を大量に流れていく夢もありました。

センター試験は、国語で失敗して望んでいた結果は出ませんでした。センター前はセンター利用で明治を取って本番は上智を受けて早稲田の本番を迎える。という戦略を構想していましたが、センターの結果をみて受験校の変更をしました。勿論センターの失敗はショックでしたが、取りあえずセンター利用で行ける大学は確保出来そうでしたし、私文系の私にとっては練習だった。と言い聞かせて次の日からは普段通り勉強しました。現役の時はかなり引きずっていましたが、浪人した年はすぐに切り替えることができました。この切り替えは大切だと思います。

また現役の時のセンターの日本史の点数は30点位でしたが、浪人時には90点を超えていたと思います。一年勉強した成果が少し目に見えたので嬉しかったです。

1月、2月には日本史学習はどのようなことを行なっていたか

1月は講習の復習と、問題演習、レギュラー(近現代)の授業の復習を同じ位の割合でやっていました。それに加えて、夏期講習・近現代以前の復習もしたかったのですが、時間がなく出来ませんでした。近現代以前の範囲に関しては、「問題演習をして、間違えたり不安に思ったらサクナビに戻って確認する」という問題演習中心の勉強でした。またこの時期には、1学期に土屋先生の単科授業で近現代の学習をしっかりしておいて良かった。と身をもって感じました。土屋先生の通年の単科『日本史の戦場 近現代特別講義』は浪人生のみならず、現役生の人も受講したほうがいいと思います。また、夏期講習の復習が上手くいかなかった人は、冬期講習の復習は絶対、重点的にやったほうが良いと思います。1月はまだ、知識をどんどん入れ込むチャンスがあります。

1月終盤から2月はひたすら過去問を解いて、『キュービックアシスト』を常に聞いている。という学習でした。また史料集も常に傍らにおいておき、見るように心がけていました。講習の復習よりもレギュラー授業の復習(特に近現代以降)を重点的にやっていました。それに加えて、直前講習で受講した「大学別の予想問題演習」で知識の確認もしていました。

この時期はとにかく知識の抜けを防ぐためにアウトプットすることに時間を費やしていました。他の教科との兼ね合いもありますが、日本史はまだまだ伸びる可能性があります。最後の最後まで貪欲にやるべきです。

受験を申し込んだ大学、学部。また、日程などで気をつけたこと

センター利用
  駒沢大学(経済)・明治学院大学(経済)・明治大学(政経)
一般入試
  明治大学(政経)・明治大学(経営) 早稲田大学(文)・(文化構想)・(教育)・(政経)・(商)・(社学)

日程は三日以上続かないこと、間が空きすぎないことを考慮しました。代ゼミのクラス担任の方とよく話し合って決めました。日程はとても理想的だったと思います。

試験会場に持って行ったもの。また、サクナビに書いていない語句が出てきたときに試験中どのように感じたか。また、その語句を調べて、サクナビに書き込もうとしたか

当日持っていったのは土屋先生のサクナビと史料集『眠れぬ夜の土屋の日本史 史料と解説』と『早大日本史予想問題演習』のテキストです。(勿論先生のサインとコメント入りです。笑)『早大日本史予想問題演習』で先生がチェックしておいた方が良いとおっしゃったことは学部ごとに一枚のルーズリーフに書いておき、前日にそれに従って目を通しました。当日はサクナビと史料集の今まで苦手で付箋を貼っていた箇所や、不安な部分を見ていました。また移動中はキュービックアシストか、今までの授業の録音を聞いていました。

明治大学の受験日の朝、駅からの移動の間にコンプリの録音を聞いていたら、「これはそろそろ明治で出るよ。史料絡ませて出るから明治受験する人は注意して」と先生がおっしゃっている個所が出てきました。「ふーん。」と思って試験会場でその箇所の問題を見たらまさに的中で正直鳥肌が立ちました。

教室では一生懸命教科書を読んでいる高校生を多く目にしましたが、私にとってはボロボロのサクナビが一番のお守りでした。今でもサクナビだけは大切に取ってあります。きっと私の浪人生活でサクナビを持たずに出かけた日は一日も無かったし、サクナビを見なかった日も無かったと思います。不安になったらサクナビを見て「自分は大丈夫」と言い聞かせていました。

自己採点は母親が勝手にやっていました。私は自己採点は嫌でしたが、母親は心配で堪らないようで全部やって点数化もしていました。あまりお勧め出来ません。。。笑 本番ともなるとやはり未知の語句には出会いました。しかし、未知問題の切り捨て方については散々演習を通して学んでいたのでそこまで気にしなかったと思います。いざ切り捨てるとなると不安になりますが、「今まで勉強してきて分からないものは仕方ない」と思って捨てました。また「次の科目で取り返す!」と決めて捨てました。

それよりも私が気になったのは、いざ本番となって語句が出て来なかった時です。莫大な知識から適切な知識を取りだす時、全てが完璧には行きません。「サクナビの此処に書いてあった…」ということは思い出せても肝心の語句が出て来なかったり、「本当にこれで正解かな…」と心配になることが何度かありました。そんな問題には印をつけておいて、帰ったらすぐに確認しました。

明日、志望大学に受験に行くあなたへのメッセージ

ついに入試本番ですね。誰しもが不安なはずです。「あそこをもっとやっておけば良かった。」「あの漢字なんだっけ?」等、どんどん不安になります。後悔もあります。でも皆が不安でいっぱいです。きっと明日隣に座る人も、前に座る人も…

不安じゃない人は、成績が余裕で合格ラインに達していて絶対受かる人(こんな人は無視!)か、諦めている人(この人も無視!)です。大切なのは、“同じプレッシャーの中でどれだけ自分の力が出せるか”だと思います。振り返れば、私の入試結果はあまり良いものではありませんでした(政経も商も文も落としています)。次々に結果が出る中で、力を出し切ることの大切さ、また難しさを実感しました。

現役の時は早稲田も受験していますが全く緊張もしませんでした。(自分の中で学力が達していないことは十分分かっていましたから。)しかし、一年後の早稲田の入試は不安もありましたし、プレッシャーも感じました。でも、 “今までやってきた自分を信じよう”と切り替えることに専念しました。また“この緊張も不安も一年頑張った証だ“と思うようにしました。

直前期に「自分が今、大学受験をさせて貰えていることに感謝しなさい。」と代ゼミで言われました。不況が続き、受験を諦めなければいけない人、出願出来ない人は多くいると聞いています。そんな中、私立文系一本で、また地方からわざわざ上京して勉強させてくれて、最高の環境を整えてくれた親へ感謝の気持ちを忘れないようにしようと思いました。そう思うことで逆に気持ちがスッと引き締まりました。

今キャンパスでは着々と入試の準備が行われています。今でも入試本番の日の気持ちは忘れませんし、浪人生活をしていた一年は私にとってかけがえのない、充実した一年でした。また受験は良い経験・思い出であり、自分にとっての大きなステップになったと思っています。入試がすべて終わった後、また一年後にでも皆さんが私と同じような気持ちになって下さったらとっても嬉しいです。

それでは、ありきたりですが、残された時間の中で自分に何が出来るか、何をすべきか考えてあと少し妥協せずに頑張って下さい!


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