予習は必要?
授業は録音した方がいい?
授業はどのような感じ?
授業の特長は何?
授業で使う大学の難易度
復習はどうするの?
授業が速くてついていけない。
清書に時間がかかる。
授業では文化史をやる?
日本史教科書は読むべき?
問題集はやったほうがいい?
人のサクナビは使える?
「日本史の戦場」と「コンプリート日本史」の違いは何?
センター試験に対応している?
難関私大に対応している?
国公立大に対応している?
予習は必要?
必要ありません。
暗記科目で必要なのは知識を定着させるための復習です。どうしても予習をしたければ、私の著書『眠れぬ夜の土屋の日本史 史料と解説』の解説編を講義の前に読んでおくといいでしょう。
授業は録音した方がいい?
私はレギュラー授業(コンプリート日本史)の講義において原始から戦後まで、政治・経済・外交・文化を全て行います。そのため、授業は早く、プリントや史料のチェックが間に合わなくなることもあるかもしれません。また、授業では流れも重視しているため、録音しておけば、講義後の復習に大変役立つと思います。強制はしていませんが、慣れるまでは授業は録音しておいた方がいいでしょう。
授業はどのような感じ?
授業は事前に配布もしくはテキストにある情報整理プリント(サクセスナビゲーター、以下サクナビ)に講義を聴き、書き込みを加えていく形式で進んでいきます。蛍光ペンは最低2色、ボールペンは最低2色は必要となりますので事前に準備をしておいてください。
授業の特長は何?
今までの日本史の授業は全ての生徒が同じ語句、同じ内容、同じ史料を覚えさせられていました。本来予備校の授業は一斉授業ですから受験生の皆さんはそれが当然と考えていたようです。しかし、全ての受験生が東大や早稲田、慶応を受ける訳ではありません。多くの受験生は、今まで、本当は自分に必要のない余計な語句まで覚えていたのです。
私の授業ではサクナビにある語句を頻度別、大学別、時には学部別にチェックさせ、さらにその語句がどのような形式(記述、選択、正誤、論述、史料)で問われるのかを書き込ませることによって、受験する大学だけに対応するオーナーメイドの受験対策プリント(サクナビ)を完成させることに特長があります。この授業スタイルは多くの受験生の支持を得ています。
授業で使う大学の難易度
基準は以下の通りです。
早慶=早稲田・慶応と京都大学や学芸大学など国立大学で記述問題がある大学
早慶レベル=早稲田・慶応・上智・中央・青山・立命館(同志社・関学がはることもあります)
難関私大レベル=明治・立教・法政・学習院・東北学院・南山・西南学院・福岡
一般私大レベル=その他の大学
なお、私が授業で使う大学の難易度は予備校が発表する偏差値ではなく、入試で出題された時の語句の難易度やどこまで問われてくるかという深度を基準としています。それ故、語句によっては一般私大にカテゴライズされた大学でも難関私大同様のチェックをつけさせるときがあります。
復習はどうするの?
授業後のサクナビには自分の受験する大学に合わせた、出題形式もふまえたチェックが入っているはずです。あとはその語句をそうしたもとと関連づけて暗記するだけです。暗記の方法は、書いて覚えることがオーソドックスですが、苦手な人は語句をチェックペンでなぞり、赤セルで隠して覚えてもいいでしょう。
暗記の際に注意することは、授業で解説をうけた順にサクナビの語句を暗記することです。授業では効率よく理解し、暗記しやすいように解説が行われているわけですから復習をするときにもその順序で行った方が語句の定着が早いのです。どのような順序で解説を行ったのかは時間が経つと忘れてしまう人もいるかもしれません。だから講義は録音しておいたほうがいいのです。
また、どうしても暗記ができない、またはもっと効率よく暗記をしたいという受験生のニーズを満たす暗記効率化ツール『キュービックアシスト』も販売しています。この教材については学習教材編のQ&Aを参照下さい。
授業が速くてついていけない。
最初から数回目までの講義ではとまどうことと思います。なぜとまどうのでしょうか。それは、今まで心地のよい生活を基準とした自分のペースで私の話を聞いて理解することや、ノートづくりをすることができないからです。つまり、今までとは全く異なる学習ペースと経験したことのない学習法でおこなわれる講義に、最初の頃は頭と身体がついていかないのです。いらいらして学習を放棄しそうになった受験生もいるのではないでしょうか。しかし、受験は来年の2月です。期間内に日本史の入試用語を合格点のとれるように学習してもらうためには、残念ですが受験生の学習ペースを尊重することはできません。究極の選択ですが、常に心地よい自分のペースで学習をやり、入試に間に合わないで日本史の点数がとれずに大学に落ちたいのか、つらくてけれども歯を食いしばってもなんとか入試に間に合う学習法を身につけて大学に合格したいのかということです。どうしても講義途中からついていけなくなる人は、講義を録音しておいて、講義後にもう一度聞き直しながら私の講義のペースに頭と身体を慣らしていけばいいしょう。
サクナビの清書に時間がかかる。
サクナビをきれいに書くことが目的になってしまっています。私は講義を聴きながら受験生が書き殴った文字が汚いから清書をしろといっているのではありません。サクナビを清書するというのは、私の授業を家に帰って忠実に「再現」するということです。サクナビをどのような順序で、どこにウェイトをかけて解説をしたのかを再現してもらうことが清書の目的なのです。
1.
ゆっくりときれいな字を書くことに集中するのではなく、まず清書するサクナビを俯瞰(ふかん)して、私がその日の講義でどこにウェイトをかけて授業をしていたかを確認してみましょう。その日の講義ポイントは必ず講義の最後に確認します。
2.
次に、清書するサクナビをおおまかに3〜4分割して、1つ1つの清書の時間を自分で決めていきます。もちろん、清書は講義の再現ですから、清書中に私の講義を思い出しながらおこなうので、多少大目に時間をとっておきます。
3.
授業を録音している人は、重要な解説の箇所を何度も聞きながら清書するといいでしょう。
人により清書時間は異なりますが、この方法ならば90分前後、長くても120分で清書が終わるはずです。もちろん、この清書は授業の再現ですから、他のどの学習よりも効率のよい復習となっています。また、合格者の流儀にもあるように授業に慣れてくればもっと速く清書ができますし、清書しなくてもきれいにサクナビがつくれるようになる人もでてきます。そのような人はサクナビを覚える時間が多く取れますので有利な学習をすすめることができるでしょう。
授業では文化史をやる?
コンプリート日本史@Aについては時代別の文化史の講義は毎年必ずおこなっています。私の授業スケジュールの中では文化史を講義する時間を十分にとっていますので、受験に対応した時代別の文化史講義をおこなうことができるのです。私は受験生の受験リスクを最小限にするのが予備校講師の仕事だと考えていますので、時代別の文化史をレギュラー授業でとばすなどといった受験リスクを大きくするようなことは絶対にしません。ですので、文化史の授業もきちんとおこなっています。
日本史教科書は読むべき?
教科書を読む必要はありません。私は入試の出題傾向に沿った最も暗記効率のよい順序で講義を行っています。確かに教科書はまとまっていますが、入試傾向に沿っているわけではなく、暗記効率を考えて記述されているわけではありません。せっかく暗記効率のよい講義を聴いてサクナビをまとめているのですから、復習ならばサクナビを暗記する(また録音した授業を聞きなおす)ことに時間を割くべきではないでしょうか。
問題集はやったほうがいい?
知識定着のために問題集を行うことはおすすめしません。問題集は定着した知識を解答につなげることができるかどうかを確認するために行うものです。つまり解答力を養うために問題集を使って問題演習を行うのです。知識が定着しないまま、問題集をやっても問題は解けませんので、結局、問題集の問題と答えを憶えるだけになってしまいます。大切なのはサクナビにまとめられた知識を確実に定着させることです。サクナビにまとめられた語句の位置まで正確に再現できるようサクナビ学習を徹底して下さい。
人のサクナビは受験に使える?
使えません。といいますか、保証対象外となります。サクナビは2年に一度改訂を加えています。そのため出題形式や頻度などが変わっている箇所があり、自身の受験する年の問題には対応できない可能性があります。また、サクナビは受験生の大学に合わせたプリントですので、もらった方の受験する大学と異なる大学を受験する場合には使えません。
「日本史の戦場」と「コンプリート日本史」の違いは何?
大きな違いは「日本史の戦場」は近現代史からはじまり、国公立の論述に概ね対応しているのに対し、「コンプリート日本史」は原始〜現代までを範囲として国公立の論述には完全には対応していないということです。
センター試験には対応している?
対応しています。ただ、年度によって差はありますが、センター試験は正誤、図版などの形式問題が他の大学と比べ異質ですのでそれら問題が苦手な人は形式対策も必要となるでしょう。
難関私大に対応している?
もちろん対応しています。しかし、難関私大では初見史料、論述、正誤などの形式問題の対策が十分でないと、いくら語句量を増やしても合格点には到達できません。受験する大学の過去問をよくみてそれら形式問題が大問にあるようでしたら、私の講習講座を受講するなどして対策を立てる必要があります。
国公立大に対応している?
オリジナル単科、「日本史の戦場」(近現代)は対応していますが、「コンプリート日本史」では全ての国公立大学には対応していません。国公立大学は二次論述が主であり、論述的切り口での講義解説と添削指導が必要となります。これは私大受験と全く相容れないものなのです。できる限り国公立大の論述もふまえた講義は行っていますが、完全に論述的な講義と指導を希望されるなら、東大・京大日本史などの講座の受講を検討してみたらいかがでしょうか。