最強、最速の日本史学習法を身につける! インプットの学習を検証せよ! 

日本史の成績が上がらない、日本史の学習時間が他教科と比べて多くなってしまう受験生は、暗記学習のやり方を間違えている可能性が高い。

冬期講習では知識のネット化(網状)のためのテーマ史学習を徹底するため、講習前の学習(最低でも講習と並行した学習)として、歴史語句のインプット学習の徹底が行われていなければならない。 

 下記の学習法を参考にして自分自身の暗記学習を検証し、今すぐに学習の軌道修正を行い、最強の日本史勉強法をマスターしてほしい。また、成績が向上しないにもかかわらず、まだ我流で日本史の学習を進めている受験生は、すぐにサクナビクス音声教材を使用した学習に切り替えること。

コピーしたサクナビを用意
① マーカーで赤や鉛筆でチェックした語句を消し、赤(緑)下敷きなど隠し、インプットの学習を連続5回繰り返す。
 注意:
鉛筆でチェックした語句も後回しにせずに一緒に学習すること。
最初は語句を暗記することだけに集中すること。その語句が言えればいいので、最初の5回は語句を書かない。
サクナビクスに載っている語句のかなりの部分が隠れてしまう場合は、消していないサクナビクスの語句や文章をヒントにその箇所を私がどのように解説していたか(講義展開)を思い出しながら学習を行うこと。 録音した講義をスピードを上げて聞くのも有効である。ICレコーダーはいまや3000円程度で販売しているし、スマートホンには音声録音、再生機能がついていることをご存じであろうか?文明の利器は最大限活用すべきである。
★講義を録音しておらず、どうしても講義展開を思い出せないようであれば、その講義の回だけをフレックスサテラインで再受講する。但し、校舎やサテライン予備校によってその対応ができるかどうか(有料か無料か)は異なるので確認は必要である。全ての回を聞き直すのではなく、再現できなかった回や事項を中心に行なうので、たいした時間はかからない。不必要な箇所は早送りにしてしまえばいいのだから。
最初は語句を順番に言えるだけでOK。すぐ忘れてしまう語句もあるが、とにかく最初は機械的に暗記すること。

② ①と同じ作業を繰り返すが、6回目は隠した語句の中で自信のない漢字を書いてその漢字が正しいかどうかを確認すること。
注意:

全部書こうと考えないで、難しそうな漢字や5回目暗記を繰り返した中でよく忘れて思い出せなかったものだけを書くこと。
間違えた漢字は必ず、声に出しながら10回繰り返し書くこと。
6回目の記述の学習では、隠された語句がサクナビクスの講義の1グループの中でどのような意味をもっていたのかを確認すること。

③ 8割から9割程度解答できるようになったら、同じ箇所を毎日学習しないこと。1~3日程度の間隔をあけてどのくらい記憶しているのかをチェックして、3日間隔をおいて学習しても8割程度覚えているのであれば、3日間隔で学習を行うこと。最大4日間隔で行うことが理想である。

①~③の学習は程度の差はあるが、受験直前まで行う学習作業である。もちろん、繰り返すごとに学習スピードは速くなるわけであるから、ステップ2のアウトプットの学習やステップ3の知識の網状化(ネット化)させる学習の学習時間を削るものではない。

◎サクナビクスとは日本史講師土屋文明が入試情報を時系列、出題傾向別などにまとめた情報整理プリントの通称である。時代別のサクナビクスは、現在、学校法人代々木ゼミナールで行なわれるコンプリート日本史の授業で配布されており、コンプリート日本史受講生がすぐに学習ができるように配慮されている。なお、コンプリート日本史①②講座は単科講座(その講座だけでも単独で受講できる)として設置されており、他塾、多予備校の受験生も本講座を受講するために学校法人代々木ゼミナールに来校している。

日本史講師 土屋文明