日本史の成績が伸びない、日本史の学習時間が他教科と比べて多くなってしまうといった受験生は暗記学習のやり方を間違えている場合が多い。
下記の学習法(サクナビクスの活用法)を参考にして、今までの暗記学習を検証し、できるだけ早く軌道修正を完了させて最強の日本史勉強法をマスターしてほしい。
講義でチェックしたサクナビクスを用意(基本的に清書は不要)
◇土屋文明のYouTube音声教材を利用する場合 <最も効率がよく、お勧め!〉
サクナビクスの表紙の次にあるサクナビクス学習法を参照して学習を行う。
① マーカーで赤や鉛筆でチェックした語句を消し、赤(緑)下敷きなど隠し、インプットの学習を連続5回は繰り返す。
注意:
★鉛筆でチェックした語句も史料も後回しにせずに一緒に学習すること。
★最初は語句を暗記することだけに集中すること。その語句が歴史の流れに沿って言えればいいので、連続5回は語句を書かない。
★サクナビに載っている語句のかなりの部分が隠れてしまう場合は、消していないサクナビの語句や文章をヒントにその箇所を私がどのように解説していたか(講義展開)を思い出しながら学習を行うこと。 録音した講義をスピードを上げて聞くのも有効である。ICレコーダーはいまや3000円程度で販売しているし、スマートホンには音声録音、再生機能がついていることをご存じであろうか?文明の利器は最大限活用すべきである。
★最初は語句を順番に言えるだけでOK。すぐ忘れてしまう語句もあるが、とにかく最初は機械的に暗記すること。
② ①と同じ作業を繰り返すが、6回目は隠した語句の中で自信のない漢字を書いてその漢字が正しいかどうかを確認すること。
注意:
★全部書こうと考えないで、難しそうな漢字や5回目暗記を繰り返した中でよく忘れて思い出せなかったものだけを書くこと。
★間違えた漢字は必ず、声に出しながら何度も繰り返し書くこと。
★6回目の記述の学習では、隠された語句がサクナビの講義の1グループの中でどのような意味をもっていたのかを確認すること。
③ 7回目にYouTube音声教材を用いて確認テストを行う。音声教材で8割から9割程度解答できるまで①から③を繰り返し、全体で8割程度とれるようになったら次へ進むこと。この段階では8割以上とれたら絶対に同じ箇所は学習しない。1~3日程度の間隔をあけてどのくらい記憶しているのかをチェックして、3日間隔をおいて学習しても8割程度覚えているのであれば、3日、4日、5日と8割とれた個所の学習をしない日の間隔を広げていくこと。最大6日間隔で行うことが理想である。
①~③の学習は程度の差はあるが、受験直前まで行う学習作業である。もちろん、繰り返すごとに学習スピードは速くなるわけであるから、日本史の学習時間はある時期から増えることがなくなる(むしろ減少する)。
◎サクナビクス(通称サクナビ)とは、日本史講師土屋文明が入試情報を時系列、出題傾向別などにまとめた情報整理マッププリントの総称である。時代別のサクナビは、現在、学校法人代々木ゼミナール及び全国のサテライン提携予備校に配信される詳説日本史講義①②のテキストとは別に配布される補助プリントで、講座受講生が講義後に効率良く学習ができるように工夫がなされている。なお、詳説日本史講義①②は単科講座(その講座だけでも単独で受講できる)としても設置されており、他塾、多予備校の受験生も本講座を受講するために学校法人代々木ゼミナール及び全国の提携サテライン予備校に来校している。
日本史講師 土屋文明