センター試験で正誤問題で失点した受験生の日本史正誤対策①

いつかはできると思っていたのにセンター試験でやっぱり正誤問題ができなかった受験生の方へ。

正誤問題は知識量を増やせばできると思っていませんか?

正誤問題が解けない(正答率)が低い受験生の多くは、正誤文中に必ず「誤りの語句」があると考えて正誤文を読んでいます。しかし、現在の大学入試問題の多くは、文章内の語句でウソをついていないのです。文章内の誤っている語句を探しているからいつまでたっても正誤の正答率が上がらないのです。

正誤問題は語句だけではなく、内容、時期でもウソをついてきます。また、文章が正しくても、指定された時期ではない(指定時期相違)、指定された語句の内容ではない(指定内容相違)ものもあります。そうした文章もでてくる可能性があるという「心構え」をもって正誤文を読むことが大切です。また、内容正誤では、史料の内容が問われる場合も多く、この場合は基本史料の「読み込み」が不可欠となります。史料学習を単なる穴埋めだけの問題集でおわらせている方が多いのではないでしょうか?基本史料の意味内容を確認しながら史料の学習をおこなって下さい。

次に、正誤問題が解けない(正答率)が低い受験生は、そもそも正誤問題に対するアプローチを間違えていることが多いということをご存じでしょうか。
正誤問題を解答するには、目の前にある正誤文と頭の中にある知識を「照合」し、「整合性を確認する」という作業が行なわれなければいけません。しかし、これを頭の中で秩序だててできない受験生が多いのです。そこで、センターなどの過去問を解いている時でも、入試直前まで今まで使ってきた教科書、ノート、プリントを机の横に置いて、正誤文とつきあわせながら、上記の作業を丁寧に行なっていきましょう。アプローチのミスがなくなるだけでかなり正誤問題の正答率が向上します。

知識を「照合」し、「整合性を確認する」という作業を具体的にどのように行なっていけばよいのかは次回の記事でお話しします。

 

なお、私はこうした受験生の正誤の正答率をもっとも効果的に上げる指導法をすでに完成させています。

その指導は、学校法人代々木ゼミナールの『土屋文明の日本史 正誤問題の克服』という講座で行っています。この講座は受講した受験生の満足度が高く、正誤問題の正答率も確実に上がります。

語句レベルの知識があるのに正誤問題が解けないと悩んでいる受験生の方。
その悩みは早い人ではたった1回、90分で解消できるかもしれませんよ。

本講座のフレックスサテラインの受講につきましては、お近くの学校法人代々木ゼミナール各校舎、提携予備校、サテライン予備校にお問合せ下さい。

                                      日本史講師 土屋文明